EC向けタグ付け自動化AIツール「AIタッガー」運営のLISUTOが資金調達

最終更新日:2024/03/05

AIタッガーを展開するLISUTOは、ベクトルを引受先とする第三者割当増資の資金調達を完了しました。

このAIニュースのポイント

AIタッガーはECモールで出品する際に行う商品のタグ付けを自動化するツール
AIタッガーのユーザー数は、2021年3月からの約1.5年間で500％以上増加
資金調達により国内のみならず欧米・アジアの大手モール向けソリューションにも注力していく

ECモールにおけるSEOに欠かせないタグを自動登録する「AIタッガー」を展開するLISUTO株式会社は、株式会社ベクトルを引受先とする第三者割当増資の資金調達を完了しました。

LISUTOは日本に本社及び営業拠点、イスラエルに開発拠点を構え「商品とユーザーの出会いをつくる」をミッションに、高精度の自動処理によって大量の情報を分類・抽出・マッピング・多言語変換できる独自開発の最先端AI技術を有し、これらに商品カタログや商品データの構造化に関する深い専門知識を組み合わせて「AIタッガー」を展開しています。AIタッガーのユーザー数は、佐川急便株式会社との資本業務提携の効果もあり、2021年3月からの約1.5年間で500％以上増加、業界大手の家電、インテリア、ファッション、カタログ通販業者から中小企業までを含む400社を超えるユーザーに利用され高評価を得ています。

AIタッガーのユーザー数（単位：社）

元来ECモールでは、予め商品にタグ付けを施していないと、絞込検索にその商品はヒットしません。そのため購入者は求める商品に出会えず、またEC事業者にとってもタグの未登録による販売機会の損失が課題でした。しかしタグ付けは手作業するほかなく、多くの人的コストと工数を要するため、多くのEC事業者は部分的なタグ付けしか対応できずにいます。加えて、ECモール自体が登録できるタグの種類を定期的に更新するため、これに合わせて最新版のタグに登録し直すメンテナンス作業まで必要となり、EC事業者にとって大きな負担が課されています。

「AIタッガー」はこれらの課題に対応した、楽天市場やYahoo!ショッピング等のECモールで商品を出品する際に行う商品のタグ付けを自動化するツールです。商品CSVファイルを入力すると、ファイルに含まれるテキスト情報からAIが商品の特徴を判別し、適切なタグを最大限出力することが可能です。人力では1000商品あたり100時間もかかるタグ付け作業（1商品につき8個のタグ付けを6分として算出）を、「AIタッガー」は5分で最大限のタグ付け処理が完了します。

LISUTOは「EC及び小売向けAIソリューションのグローバル市場は2025年までに約2兆円まで拡大が見込まれる大きな市場です。今後はAIタッガーの製品力をさらに高め、国内市場での利用者の更なる増加を促進していくだけでなく、さらにeBay等、欧米・アジアの大手モール向けソリューションに注力し、巨大なグローバル市場への取組みを進めていきます。」とコメントしています。

出典：PR TIMES