写真から漫画やアニメ向けの線画を生成するAIがリリース
最終更新日:2022/08/08
株式会社ラディウス・ファイブは、写真から漫画やアニメ、デザイン素材向けの線画を生成するAI「Line Drawer(ラインドロワー)」をAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に公開しました。
このAIニュースのポイント
- 写真から漫画やアニメ、デザイン素材向けの線画を生成するAI「Line Drawer(ラインドロワー)」が公開
- 画像をアップロードして1分程度待てば、6種類の線画をAIが生成してくれる
- 背景制作の時間を大幅に短縮することが可能
株式会社ラディウス・ファイブ(本社:東京都新宿区、代表取締役:漆原大介、以下 RADIUS5)は、写真から漫画やアニメ、デザイン素材向けの線画を生成するAI「Line Drawer(ラインドロワー)」をAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に公開しました。
開発の背景
RADIUS5 は、「人の創造性を最大化する」というビジョンの元、クリエイティブに関連する様々なAIの研究・開発およびサービス化を行うスタートアップ企業です。これまでアニメを4K・8K化するAIや写真やイラストの画質を上げるAI、イラストを生成するAI、有名画家風の絵画を生成するAI、1枚の画像から動画を生成するAIなどを開発してクリエイティブ業務を行う方々をサポートするためにサービス化を行っていました。
今回、リリースした Line Drawer は漫画制作の課題を元に研究・開発を行ったAIです。一般的に漫画の制作では背景や挿絵のクオリティが漫画のクオリティに大きく影響します。背景や挿絵の制作は、イメージしている絵を一から書き起こしたり、写真から必要な線だけをトレースしたり、3Dモデルで空間を作って線画に変換する等の手法で制作されていますが、いずれも時間のかかる作業となります。
売れっ子の漫画家の方には多数のアシスタントがいるために、どのような手法を使ってもクオリティの高い背景や挿絵を制作することできますが、アシスタントを付けていない漫画家さんや個人で漫画を描いている方は、人物描写から背景・挿絵に至るまですべてを一人で担当しなければいけません。締め切りがある中で、クオリティの高い背景・挿絵を制作することは大きな負担になっています。
Line Drawer では、誰でも簡単に短時間で線画をGETすることができます。画像をアップロードして1分程度待てば、6種類の線画をAIが生成してくれます。このAIによって、背景制作の時間を大幅に短縮することが可能となります。
Line Drawer の3つの特徴
(1) 一度に6種類の線画をダウンロード可能
Line Drawer では、一度のAIによる処理実行で6種類の線画を生成します。一般的に、アップロードされる画像の種類によって、ある手法ではうまくいくが別の手法ではうまくいかないなど、線画の生成の精度にばらつきが発生します。Line Drawerでは、6種類の手法で結果を出す仕様になっています。アップロードされた画像がいずれかの手法にうまくマッチすれば良いという考え方で作られているため、良い結果を得られやすくしています。
また、漫画に利用しやすいような背景だけではく、版画風や点描風の線画も生成するので、ユーザの用途に合わせてAIを利用できます。
(2) 1分程度で線画を生成
一般的に、Line Drawer で生成するような線画をデザイナーが制作する場合、写真をトレースして必要な線だけを自分の手で描く必要があるため、どの写真を線画にしたいのか次第ですが、1時間から数時間程度の時間がかかることが想定されます。Line Drawer では、ドラッグアンドドロップして1分程度待つだけで写真やイラストが映像に変換されます。PCやスマホを利用するスキルがある方であれば誰でも写真から線画を生成を作ることができます。
(3) 圧倒的なコストパフォーマンス
線画の制作をアウトソースすると一般的には数万円といった予算が必要です。
Line Drawer では、月額費用が発生しないエントリープランの場合、480円で線画を生成することができます。サブスクリプションに加入している場合は、10クレジットで利用することができ、ライトプランで実質199円、プロプランで実質99円、メガプランで実質80円で利用することができるので、アウトソースと比較すると圧倒的にコストパフォーマンスが高くなります。
※サブスクリプションでは、各プランごとに毎月の支払金額と付与されるクレジットの量が異なるため、実質的な金額が変わります(上位プランに加入するほどボリュームディスカウントがあります)。
Line Drawer の概要
・技術について
Line Drawer は独自のAI技術(Deep Learning)を用いて開発したサービスです。画像の特徴から線として残すにふさわしい線を残し、1枚の線画に変換します。複数の線の残し方を選べるよう、6パターンの線画を同時に出力します。
・線画の仕様について
動画の種類 : 6種類(選択不要で、すべてダウンロードできます。)
解像度 : 基本的に入力画像と同じ解像度で出力されます。ただし、各プランの上限を超えたサイズの場合はプランの上限サイズまで縮小されます
アスペクト比 : 入力画像と同じアスペクト比
出力ファイル形式 : PNG
入力ファイル形式 : JPG、PNG、HEIC
アップロードできる画像の種類 : 写真、イラスト
・Line Drawer で生成した線画例
出典:PR TIMES
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