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最終更新日:2024/05/23
農業現場をAIロボットで効率化
アイナックシステムは、株式投資型クラウドファンディングで3,160万円の資金調達に成功したと発表しました。
このAIニュースのポイント
株式会社アイナックシステムは、日本の農業における完全自動化を進めるため、株式投資型クラウドファンディングで3,160万円の資金調達に成功したことを発表しました。自動収穫ロボットを開発することで、農業の過酷な現場をスマート化し、収穫量をあげていきます。

いちご農家では後継者不足や高齢化による人手不足が深刻化しています。本来5月末まで収穫可能であるにも関わらず、人手不足によって4月末で収穫をストップしてしまう農家も珍しくありません。また、摘果や収穫、パック詰めなどの手作業は高齢者にとっては重労働になります。
こうした現状に対していちご農家では収穫ロボットの導入を検討していますが、価格や性能面にも課題があります。既存の工場用ロボットを応用した製品は、1台当たり1,000万円を超えるものも存在し、経営が厳しい農家にとっては簡単に手を出せる価格帯ではありません。性能面に関しても「いちごの実に触れずに茎を短く切る」という技術を完全にクリアしている製品はほとんどない状態です。

こうした課題を解決するため、アイナックシステムはAI自動収穫ロボットを開発しました。開発に必要な資金を調達するため株式投資型クラウドファンディングを実施し、目標額1,000万円に対して3,160万円の調達に成功しました。
開発したAI自動収穫ロボット「ロボつみ(R)」は、自動で工場内を走り、AIで色判定を行い、収穫に適したいちごを自動で収穫します。収穫労働時間を約60%削減できるため、作業の効率化も期待できます。さらに、いちごに触れずに収穫可能なことから、従来より約4日ほど長持ちしました。

今後アイナックシステムは、「ロボつみ(R)」を九州内で販売します。また、植物工場専用のロボット「ロボかり」や、不慣れな人でもいちごの収穫時期判断を可能にする「ロボつみの目(R)」、いちごに手を触れずに収穫する「ロボつみ(R)ハンド」の開発・販売も計画中です。
出典:PR TIMES
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