徳島大学、帝京大学とともに心不全患者の予後予測を可能にするAIを開発
最終更新日:2023/05/31
徳島大学は帝京大学との共同開発において、胸部単純X線画像から心不全患者の予後予測を可能にするAIを開発しました。
このAIニュースのポイント
- 徳島大学と帝京大学は、X線画像から心不全確率を算出し、専門医の判断よりも正確に予後を推定するAIを開発
- AIの注目領域を可視化するアルゴリズムの適用によりAIのブラックボックス問題にも対処
- 胸部X線画像は検診等で広く用いられるため、医療資源が不足する地域での応用も期待される
徳島大学循環器内科は、帝京大学大学院医療技術学研究科診療放射線学専攻との共同研究において、胸部単純X線画像から心不全確率を算出し、専門医以上の精度で病態および予後を推定可能なAIを開発しました。
日本では、生活習慣の欧米化による虚血性心疾患や高齢化による高血圧、弁膜症の増加などにより心不全患者が急増しています。働き方改革や専門医の不足で心不全診療は限界が近づいている現状があり、心不全診療におけるAIでの医療サポートが求められています。
これらのことを背景に、徳島大学と帝京大学は、医療現場で一般的に利用され患者への負担が少なく、撮影が簡便でかつ再現性が高い胸部単純X線画像を用いて、心不全確率を算出し、専門医の判断よりも正確に予後を推定するAIの開発に至りました。
開発したAI技術を用いて192症例の心不全患者の胸部X線画像を解析したところ、心不全治療後退院時の心不全確率が高い症例において、専門医の判断より高い精度で予後予測が可能だと分かりました。
また開発したAIに、注目領域を可視化するアルゴリズムを適用することで、AIが画像のどこに注目して判断を下しているのか表示可能になり、専門家でもAIが出した回答の理由や根拠が説明できないブラックボックス問題を解決しました。
徳島大学と中京大学は「今回開発したAI技術を用いることで、従来の目視による画像診断よりも高い精度で心不全の重症度や予後を予測可能です。また、胸部X線画像はどの地域でも撮像可能な医療画像であるため、専門医師が不在などの医療資源が不足する地域での応用も期待しています」とコメントしています。
出典:徳島大学
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