AIによる廃棄小型充電式電池の仕分け自動化システムが福岡県で稼働開始
最終更新日:2023/12/07
日本磁力選鉱社と北九州市立大学の研究チームは、福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援のもと、廃棄・回収された小型充電式電池をAI及びセンサーにより種類別・用途別に自動的に仕分けするシステムを開発し、6月28日から稼働開始します。
このAIニュースのポイント
- 日本磁力選鉱社と北九州市立大学が廃棄小型充電式電池をAIで仕分けるシステムを開発
- 3方向のカメラとAI画像認識で電池の種類や用途を識別することで振り分け作業を自動化
- 今まで人による目視で行われていた仕分け作業の負担やコスト削減に貢献
日本磁力選鉱株式会社と北九州市立大学の研究チームは、公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援のもと、廃棄・回収された小型充電式電池をAI及びセンサーにより種類別・用途別に自動的に仕分けするシステムを開発し、6月28日から稼働開始します。
小型充電式電池はスマートフォン、パソコンなど様々な電子機器に使用されており、ニッケル、コバルトなどの希少金属が使われていることから、メーカー等にリサイクルが義務付けられています。
電池の種類によって使用されている金属が異なるため、リサイクルする際は電池を種類ごとに仕分ける必要がありますが、この仕分け作業は従来はリサイクル業者によって手作業で行われており、作業員の負担が大きいことや入荷量増加に伴う作業員確保が課題でした。
仕分け自動化システムはAI画像認識装置により3方向のカメラで「種類を記載した固有のラベル」と「電池の形状やその用途」を識別し、それぞれの種類に適した場所に自動で仕分けるシステムです。作業負担軽減やコスト削減が可能です。
小型充電式電池の市場は2035年には2020年比で2.4倍に拡大すると予測され、廃棄量の増加が見込まれます。この仕分け自動化技術によって処理能力が向上することにより、適正な処理体制の整備につながります。
出典:福岡県
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