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Canvaの商用利用はどこまでOK?著作権や禁止事項を徹底解説

最終更新日:2026/01/13

Canvaの商用利用はどこまでOK?

Canvaで作成したデザインを仕事に使う際に著作権トラブルが心配ではありませんか。本記事では、Canvaの商用利用が認められる範囲と禁止事項を具体例とともに解説します。

Web制作者、デザイナー、個人事業主など、ビジネスでCanvaを活用したいすべての方が安心して使えるよう、利用規約のポイントをわかりやすくまとめています。

 Canvaで商用利用が認められている主なケース

Canvaで作成したデザインは、営利目的(利益を得る目的)であっても、基本的に商用利用が可能です。

下記のように商用利用が認められている主な利用シーンを整理しました。

利用シーン 用途例
Web・SNS ホームページ、バナー広告、SNS投稿、アイコン
印刷物 名刺、チラシ、ポスター、パッケージ
商品販売 Tシャツ、トートバッグ(※独自デザインに限る)
ビジネス プレゼン資料、営業資料、クライアントへの納品

ただし、利用規約で定められたルールを守ることが前提となります。

ホームページやSNSなどでのWeb活用

Canvaで作成した画像は、企業のホームページ、バナー広告、各種SNS(Instagram、YouTubeのサムネイルなど)の投稿など、Webマーケティング全般で商用利用できます。

アフィリエイトブログのアイキャッチ画像や、オンラインショップの商品画像としての利用も規約上問題ありません。

豊富なテンプレートを活用すれば、デザインの専門知識がなくてもプロ並みのビジュアルを効率的に作成でき、SNSでのエンゲージメント向上にも役立ちます。

Web上での集客や認知度アップを目指すビジネスにとって、Canvaは強力なツールとなるでしょう。

チラシや名刺などの印刷物への利用

デジタルだけでなく、名刺、チラシ、ポスター、パンフレット、年賀状といった物理的な印刷物のデータ作成にも利用できます。

Canva上で作成したデザインを、印刷に適した高解像度データ(PDFなど)でダウンロードし、印刷会社へ入稿するフローも規約で認められています。

また、営業資料やプレゼンテーションスライドの作成など、社内外のビジネスコミュニケーションツールとしても広く活用可能です。

ただし、Canva(無料版)コンテンツやCanvaプロ(有料版)コンテンツをまったく加工せずに印刷することはできません。あくまでオリジナルデザインを使い、利用する印刷サービスがあなたに著作権を要求しない場合に利用可能です。

独自の加工を施した商品グッズの販売

Tシャツ、マグカップ、トートバッグなどのグッズ作成において、Canvaのデザインを使用して販売(商用利用)することが可能です。

ただし、テンプレートや素材をそのまま貼り付けるのではなく、テキストや複数の素材を組み合わせるなどして「独自性」を持たせる必要があります。

たとえば、Canvaのイラストに自分で考えたキャッチコピーを組み合わせたり、複数の素材をレイアウトして新しいデザインを作ったりすることで、オリジナル商品として販売できます。

デザインの一部として素材を利用する場合は、販売目的のグッズ制作もOKです。

クライアントへのデザイン制作代行と納品

Webデザイナーや副業ワーカーが、クライアントから依頼を受けてCanvaでバナーやチラシなどを制作し、納品して対価を得る行為は認められています。

完成データを納品するだけでなく、Canva Proの機能を使ってテンプレートリンクを共有し、クライアント自身が編集できるように納品する方法もあります。

ただし、1つのデザインを複数のクライアントに使い回す行為や、「権利譲渡契約(著作権をクライアントに完全に渡す契約)」の締結など、クライアントワークならではの注意点があります。

受注前にクライアントと利用範囲を明確にしておくことが重要です。

利用規約で禁止されている具体的なNG行為

Canvaは商用利用に寛容なツールですが、素材(コンテンツ)の権利保護の観点から明確に禁止されている行為があります。

「知らなかった」では済まされない規約違反のリスクを避けるため、主なNG行為を押さえておきましょう。

  • 素材やテンプレートの無加工での販売
  • 作成したロゴやデザインの商標登録
  • 特定のメディアにおける音楽素材の利用
  • LINEスタンプやストックフォトでの販売

これらの行為はアカウント停止や法的措置につながる可能性があるため、必ず避けてください。

素材やテンプレートの無加工での販売

Canva内の写真、イラスト、テンプレートなどを、加工せずにそのまま(あるいはわずかな変更のみで)再配布や販売することは厳禁です。必ずオリジナルデザインにしてください。

たとえば、Canvaの素材をダウンロードして素材サイトに転載したり、テンプレートを自分が作ったと偽って販売したりする行為は著作権侵害になります。

基準として、フィルターのみの適用、サイズ変更のみ、単純な切り抜きなどが挙げられます。オリジナルデザインとは認められません。

必ず複数の素材を組み合わせたり、テキストやレイアウトを工夫したりして、オリジナルの作品に仕上げる必要があります。

作成したロゴやデザインの商標登録

Canvaのコンテンツやテンプレートを使用して作成したロゴは、商標登録することができません。

これは、Canvaの素材が非独占的ライセンスであり、他のユーザーも同じ素材を使用できるため、独自性を主張する商標権の取得要件を満たさないためです。

商標登録を前提とした企業ロゴなどを作成する場合は、Canvaの素材を使わず、図形機能などでゼロから描画するか、別途オリジナル素材を用意する必要があります。

ブランドを法的に保護したい場合は、完全オリジナルのデザインにしましょう。

参考:Canva|Canvaで作成したロゴの商標登録

特定のメディアにおける音楽素材の利用

Canva Proで提供される音楽素材は、YouTube動画やSNS投稿、オンライン広告などのデジタルメディアでの利用が主な想定用途です。

一方で、テレビCMやラジオ広告、映画、ビルボードなどの「従来型メディア」でのコマーシャル利用については、Canvaのコンテンツ使用許諾契約で制限が設けられている場合があります。

利用規約では、Canva Proの音楽をテレビ、映画、ラジオ、ポッドキャスト、ビルボード等の有料チャネルにおける従来型メディア広告・コマーシャルとして使用することを認めていない旨が示されています。

こうした媒体で音楽素材を使いたい場合は、最新のライセンス条件を確認し、必要に応じてロイヤリティフリー音源や専用ライセンスを検討することが重要です。

また、Canvaからダウンロードした音楽素材を単体の音源として再配布したり、リミックスして楽曲そのものとして販売したりする行為も、素材の再配布にあたる可能性が高く、避けるべきでしょう。

オンライン・オフラインを問わず「音楽だけを独立したコンテンツとして利用する」ケースでは、特にライセンス条項への適合性を慎重に確認してください。

Canvaプロの音楽素材、および人気の楽曲の許可された使用
Canvaプロの音楽素材は、第5条で許可されたすべての使用目的に使用できますが、以下の制限があります。

  • 広告での使用制限:Canvaプロの音楽素材は、テレビ、映画、ラジオ、ポッドキャスト、ビルボードなどの有料チャネルにおける従来のメディア広告やコマーシャルとして使用することはできません。Canvaプロの音楽素材は、オンライン広告(YouTube動画内のプレロール、ミッドロール、ポストロール広告など)で使用できます。
  • Canvaプロの音楽素材は、テレビ/SVOD、ラジオ/ポッドキャスト、映画、ビネット加工/テーマソング、ソフトウェアアプリケーションまたはビデオゲームで使用することはできません。
  • 単体でのダウンロード不可:他のすべてのCanvaプロコンテンツと同様に、Canvaプロの音楽素材は、音楽の一部または全体を単体で利用できる形で提供することはできません。これは、Canva外で利用可能にする、またはCanvaで作成したデザインの一部として含めずに利用可能にすることを意味します。音楽素材を再パッケージしたり、オーディオサンプル、サウンドエフェクト、音楽ベッドとしてアップロードまたは使用したり、音楽認識システムにアップロードしたりすることはできません。
  • 編集およびリミックス:Canvaプロの音楽素材をリミックス、サンプリングすることや、派生作品を作成することはできません。Canvaプロの音楽素材について、楽曲の基本的な特徴を変更したり、編集した楽曲に対して著作権やその他の権利を取得したりするような方法で編集することはできません。

引用:Canva|Canvaコンテンツ使用許諾契約

 LINEスタンプやストックフォトでの販売

Canvaで作成したイラストや画像を、そのまま「素材」としてLINEスタンプやストックフォトサイトで販売する行為は、Canvaの素材ライセンス上、再配布とみなされる可能性が高く、原則として避けるべきです。

特に、LINEスタンプのように「画像データ自体」に価値があり、購入者がその画像を繰り返し利用できる形式で提供するケースは、Canvaのコンテンツ使用許諾契約で定められた「素材の再配布禁止」に抵触するリスクが高くなります。

そのため、Canva素材を含むデザインをデジタルデータとして販売したい場合は、素材ごとのライセンスや最新の利用規約を必ず確認し、再配布に該当しないか慎重に判断することが重要です。

不明点がある場合は、自己判断せずに公式ヘルプやサポートに問い合わせて確認しておくと安全でしょう。

参考:Canva|Canvaコンテンツ使用許諾契約

著作権や権利関係で特に注意すべきポイント

商用利用においてトラブルを避けるためには、単にNG行為を避けるだけでなく、著作権や権利に関する正しい理解が必要です。

「オリジナルデザイン」とは何かという定義や、人物写真(肖像権)、AI生成コンテンツなどの特殊なケースにおける注意点を理解しておきましょう。

以下の観点から、自分のデザインが権利的に問題ないかセルフチェックしてみてください。

  • デザインに十分な加工・独自性はあるか
  • 人物写真の利用用途は適切か
  • AI生成物の権利リスクを理解しているか

デザインの独自性と加工の必要性

商用利用が認められる大前提として、自身のスキルや労力を投じた「オリジナルデザイン」である必要があります。

著作権の観点から、複数の素材(写真、テキスト、図形)を組み合わせ、レイアウトや色を調整するプロセスが欠かせません。

Canva公式が提唱する判断基準として、「私がクリエイティブな努力を傾けたユニークなデザインか?」という問いがあります。

たとえば、テンプレートの写真を1枚差し替えただけでは不十分で、配色を変えたり、テキストを追加したり、複数の要素を組み合わせたりするクリエイティブ活動が求められます。この判断基準を参考にしましょう。

自分のデザインが十分にオリジナルであるかどうかは、どのように判断すればいいですか?
次の質問を自分に問いかけてみるとよいでしょう。「私が売っているものは、私がクリエイティブな努力を傾けたユニークなデザインなのか?」「それとも、私はCanvaで見つけたコンテンツを最小限の変更で再販しているだけなのか?」

引用:Canva|Canvaを使って販売用のデジタルおよび物理的な製品をデザインする

人物写真や編集者向け素材の制限

人物が写っている写真(モデルリリース取得済み素材)であっても、公序良俗に反する用途、被写体の名誉を傷つけるような使い方は禁止されています。

また、「エディトリアル使用のみ」と表記されている素材は、報道やニュース解説、教育などの非商用目的に限定されており、広告や販促物には使えません。

たとえば、時事的な出来事や著名人が写っている素材は、ニュース記事での使用は可能ですが、商品の宣伝には使用できないということです。

素材を選択する際は、利用用途がこれらの制限に該当しないか確認することが重要です。

参考:Canva|Canvaコンテンツ使用許諾契約

AI生成コンテンツの著作権と利用規約

CanvaのAI機能(マジック生成など)で作成した画像や文章は商用利用が可能ですが、著作権の帰属については法的にグレーゾーンです。

Canvaの規約では、AIサービスに「入力」する素材の著作権をユーザー自身が許可を得ていることを前提とした利用であることを明記しています。

つまり、Canva側がAI生成コンテンツの著作権を保証することはなく、あくまでユーザー側の自己責任であるということです。

AI製品の使用
AIサービスに入力するテキストやアップロードする画像またはその他のコンテンツ(以下「入力」)、および結果として生成される画像またはテキストなどの素材(以下「出力」)に対しては、お客様が責任を負います。お客様は、AI製品を使用することにより、入力を使用するために必要なすべての権利、ライセンスおよび許可を保有していることを表明し、保証するものとします。お客様は、入力および出力を使用または共有する前に、それらが本規約および利用規定に準拠していることを保証する責任を負います。

引用:Canva|AIサービスに関する利用規約

他者の著作物(既存のキャラクターや有名人の肖像など)に酷似した画像を入力・出力した場合は、著作権侵害のリスクが伴うことを理解しておくことが大切です。

プランによる違いとライセンスの確認方法

「無料版だと商用利用できないのでは?」という誤解がありますが、プランに関わらず規約を守れば商用利用が可能です。

安全に利用するために、個別の素材ライセンスを確認する方法や、クレジット表記に関するルールを理解しておきましょう。

  • 使用プランによる素材の制限(無料素材か有料素材か)
  • 素材ごとのライセンス詳細(iマークでの確認)
  • クレジット表記の要否 

無料プランと有料プランの商用利用の差

無料プランでも有料プラン(Canva Pro)でも、商用利用に関する基本的なルールや規約は同じです。

違いは「利用できる素材の数」や「機能(背景透過やリサイズなど)」であり、有料プランだからといって著作権を買い取るわけではありません。

項目 無料プラン 有料プラン(Canva Pro)
商用利用 可能(規約遵守が前提) 可能(規約遵守が前提)
利用可能素材 無料素材のみ 1億4千万点以上のプレミアム素材も使い放題
透かし(ウォーターマーク) 有料素材を使うと透かしが入る すべての素材で透かしなし
素材の購入 有料素材は単品購入が必要 追加料金なしで利用可能

参考:Canva|Canvaプロ

無料プランユーザーが有料素材(透かし入り)を誤って使わないよう注意し、必要に応じて単品購入かProへのアップグレードを検討しましょう。

各素材における商用可否の確認手順

デザインに使用する個別の素材が商用利用可能か不安な場合、エディター上の「i(インフォメーション)」マークから詳細を確認できます。

ライセンス情報に「商用利用可能」や「エディトリアル使用のみ」などの記載があるため、使用前に必ずチェックする習慣をつけましょう。

不明点は自分たちで判断せず、Canvaの公式ヘルプやサポートに問い合わせるのが確実です。公式の情報源を活用することで、規約違反のリスクを最小限に抑えられます。

参考:

Canva|利用規約

Canva|Canvaコンテンツ使用許諾契約

Canva|サポートに問い合わせる

クレジット表記の要不要と例外的な対応

Canvaで作成したデザインを商用利用する際、原則として「Created with Canva」などのクレジット表記(著作権表示)は不要です。

YouTubeやSNSで使用する場合も、概要欄への記載義務はありません。ただし、クライアントワークの場合は契約内容によって対応が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

デザインの雰囲気を損なうことなく自由に使える点がCanvaのメリットですが、「エディトリアル使用のみ」素材など一部例外も存在します。たとえば、報道目的の素材ではクレジット表記することが慣習となっています。

表記する場合は、「©[メディア素材のクリエイターの名前] via Canva.com」と注釈を入れましょう。

参考:Canva|Canva素材クリエイターへの帰属とクレジットを表示する

まとめ

Canvaで作成したデザインは、利用規約を守れば幅広く商用利用できます。Web、印刷物、グッズ販売、クライアントワークなど、ビジネスの様々な場面で活用可能です。

ただし、素材の無加工販売、商標登録、特定メディアでの音楽利用、LINEスタンプやストックフォトでの販売は禁止されています。商用利用する際は、デザインに独自性を持たせ、人物写真や編集者向け素材の制限に注意し、AI生成コンテンツの著作権リスクを理解することが重要です。

各素材の「i」マークからライセンスを確認し、クレジット表記は原則不要ですが例外もあります。こうしたポイントを押さえて、安心してCanvaをビジネスに活用しましょう。

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