AIで米の銘柄を判定するアプリ「RiceTag」で特許取得。目視による銘柄検査の負担軽減に貢献
最終更新日:2023/10/23
KAWACHO RICEとヘプタゴンは、米の銘柄判定を行うAI搭載アプリ「RiceTag」で特許を取得しました。この技術による米の銘柄検査の効率化が期待されています。
このAIニュースのポイント
- 「RiceTag」はAI搭載の米粒画像から食用米の銘柄を判定するスマートフォンアプリケーション
- KAWACHO RICEとヘプタゴンが共同で開発し、特許取得に至った
- この新技術は、従来の目視による銘柄検査の負担を軽減し、効率的な銘柄判定を可能にする
総合米卸売業の株式会社KAWACHO RICEと、青森を拠点にテクノロジーによる事業開発・支援を行う株式会社ヘプタゴンは、共同で進めた食用米の銘柄判定を行うAI搭載アプリケーション「RiceTag」で特許を取得したと10月17日に発表しました。この「RiceTag」は、米粒の画像から食用米の銘柄判定を行うスマートフォンアプリケーションです。
現在、米の銘柄検査は法律によって農産物検査員資格を持つ検査員の目視で行うことが定められています。しかし、大量の米を短期間で判定しなくてはならない上、高齢化や人材不足の深刻化などで、検査員には大きな負担がかかっていました。そのため、検査員の経験年数やスキルを問わずに米の銘柄判定を補助するソリューションが求められていました。
KAWACHO RICEとヘプタゴンは、約2年の開発と実証実験を経て、検査対象からサンプリングで無作為に抽出した複数の米粒をスマートフォンのアプリで撮影するだけで銘柄を判定することに成功。さらに、青森県産米4銘柄および秋田県産米4銘柄に対しての性能評価で、資格を有する検査員と同等以上の正解率を記録しました。
今後、この技術はさらに改良され、全国展開を目指す予定です。またKAWACHO RICEとヘプタゴンは「RiceTagを通じて、消費者に安全・安心かつ銘柄が保証されたお米を届ける未来を実現するとともに、地域課題にテクノロジーを導入する意義とその可能性について発信していきます」とコメントしています。
出典:株式会社へプタゴン
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