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AI-OCR
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最終更新日: 2024/10/09

AI-OCRとは?

AI-OCRとは、手書きの文書や非定型の帳票などを読み取って、自動的に電子化する技術のことです。紙ベースで作成された手書きの申請書や申込書、取引先から送られてくる形式がばらばらの請求書などの帳票を電子化するのに役立ちます。

ペーパーレス化が盛んに叫ばれていますが、いまだ多くの企業や公的機関などでは、重要文書は紙でやりとりされているのが現状です。そのため、紙文書をキーボード入力でデジタル化しようとすると、膨大な作業量が求められます。その点、AI-OCRを活用すれば、手入力することなくスキャナやデジカメで読み取るだけでデジタル変換できるため、大幅に作業効率がアップするのです。

AI-OCRなら、読み取った情報をもとに自動的に内容を識別するため、読み取れる帳票の幅が広がります。ビジネスで使用される帳票には不定形のものが少なくありません。たとえば、取引先から送られてくる伝票や請求書などは、フォーマットがばらばらでしょう。AI-OCRを活用することで、こうした帳票も自動化が可能となるのです。
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機能・用語解説

AI-OCRサービス・企業一覧

人気
DX Suiteロゴ

DX Suite AI inside 株式会社

AI inside 株式会社が提供する「DX Suite」は、企業のデジタル変⾰を推進し、⽣産性を⾼めるためのAIプラットフォームです。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください お問合せください お問合せください

NEW
株式会社エーエヌラボのロゴ

検査票OCR 株式会社エーエヌラボ

株式会社エーエヌラボが提供する「検査票OCR」は、工場などの現場で、現状紙をベースにアナログに行われている検査票チェックを、AIでDX化し、人的工数を減らし、ミスを撲滅するツールです。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
ソリューション一括提供の場合は要相談とさせてください。
処理枚数に応じた従量課金の場合は、ヒアリングのうえ別途お見積りとなりますが、目安として書類1枚あたり数円とお考え下さい。
ハードウェアを新規に導入する場合は、実費がかかります。
ソーター機器については、スペックにもよりますが300-600万円ほどとお考え下さい。
なし なし
NEW
株式会社Archaicのロゴ

広告チェックAI 株式会社Archaic

「広告チェックAI」は、広告表現における法令違反を防ぎ、リーガルチェックの手間を大幅に削減できるサービスで、WebサイトのURLを入力することで、法令に抵触する文章を迅速に検知できます。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
・Starterプラン:月額料金35,000円 利用回数/月20回​​​
・Standardプラン​:​月額料金95,000円  利用回数/月100回​​​​​​
・Enterpriseプラン:月額料金240,000円  利用回数/月500回​​​
なし あり あり
株式会社世良ロゴ

“新規事業開発”特化の生成AIコンサル×受託開発サービス 株式会社 世良

新規事業専門のコンサルファームと、10年以上AIを経験した特化型のエンジニアチームが御社の新サービスや事業改善を完全サポート。課題の特定、企画から開発、実装、リリースとサービス立ち上げまでを一気通貫でサポートさせていただきます。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
コンサルティング費用 0円
プロトタイプ・MVP検証・PoC開発 50万円〜
本開発 300万円〜
なし あり あり
LearningBookロゴ

図面検索・活用サービスLearningBook 株式会社Glia Computing

電子化した図面を有効に活用LearningBookは、電子化した図面の情報を抽出し、活用するためのサービスです。 図面内に記載された材質・部品番号・加工条件等をキーとして、その情報を含む図面をピンポイントで検索可能です。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
月額30万円~ 10万円 なし なし
LAQOOTロゴ

LAQOOT 株式会社ユニメディア

UNIMEDIAが提供する「LAQOOT」は ⼈⼯知能(AI)が画像認識によりデジタルデータ化した⼿書き⽂字を クラウドソーシング作業者(ヒト)が確認、補正します。 これにより、活字だけでなく、⼿書き⽂字でも 理論上100%の認識精度を実現しています。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
エントリー月額5万円~ 0円~ あり あり
株式会社Deepcraft

Re AI-OCR 株式会社Deepcraft

株式会社Deepcraftが提供する「Re AI-OCR」は、既製品AI-OCRプロダクトが抱える「異なるフォーマットの書類は読み取れない」や「手書き文字に対する認識精度が低い」という課題を会社様ごとにオーダーメイドでAI-OCRを開発することで解決します。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください 1200万円~1600万 なし なし
株式会社オルツロゴ

AIソリューション(受託開発/PoC&コンサル) 株式会社オルツ

NVIDIA/デロイト トーマツ/キーエンスと連携|累計100億円の資金調達株式会社オルツが提供する「AIソリューション」は、独自開発した国産の大規模言語モデルとP.A.I.(パーソナル人工知能)を軸に、お客さま企業のAI活用と業務効率の改善を実現します。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
1,000万円~
※場合によっては、500万円~でもお受けする場合もあり
特になし
※開発における要件定義など、コンサルティングが発生する場合は、開発費用とは別に費用を頂戴する場合がございます。
なし なし
株式会社DIVERTロゴ

ウクライナの高品質低価格なAI受託開発 株式会社DIVERT

完全オーダーメイドのAIプラットフォームを構築します 既存のパッケージのAI製品では痒い所に手の届かなかった皆様へ企画から参画し伴走しながら、ご希望のAIプラットフォームの構築のお手伝いも可能です 生成AIから画像処理まで幅広くお気軽にご相談くださいその他、アプリ・システム開発からハードの調達、DX支援など幅広くご対応いたします

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください お問合せください お問合せください
トランシンク株式会社ロゴ

音声・画像・動画データセット販売・収集 トランシンク株式会社

トランシンクが提供する音声・画像・動画データセットは、既存パッケージから必要なだけ購入することができます。ゼロからプロジェクトを立ち上げることなく、必要なだけ購入し、AIモデルの開発ができます。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
音声コーパス:15,000円 / 時間
人物写真画像収集:300円 / 画像
なし なし あり
DynaEyeロゴ

DynaEye 11 株式会社PFU

株式会社PFUが提供する「DynaEye 11」は、インストールしたPC内でOCRを完結するオンプレミス型のAI-OCRソフトウェアです。 大量の帳票を正確・安全・高速にデータ化し、高精度な文字認識で業務システムへのデータ入力を効率化します。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください なし あり
Spakona(スパコナ)の製品ロゴ

Spakona(スパコナ)のAI技術導入サービス 株式会社Spakona

Spakona(スパコナ) のAI技術導入サービスは、御社の課題に合わせて様々なAIソリューションを提供します。生成AI、画像認識、需要予測、データ解析、レコメンド開発までオールジャンルの対応が可能です。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
ご要件に応じて要御見積もり - - -
Fastlabelロゴ

音声感情分類モデル開発・コンサルティング FastLabel株式会社

FastLabel株式会社が提供する音声の感情分類AIモデル開発・コンサルティングは、独自の感情認識AIの要件定義、PoC、AI倫理を守る権利クリアなデータセット作成・素材データ収集、学習データ・教師データ作成(アノテーション)、モデル開発までを一気通貫でサポートし、お客様のモデル認識精度改善にフルコミットします。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
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Fastlabelロゴ

AI-OCRモデル精度改善コンサルティング FastLabel株式会社

FastLabel株式会社が提供するAI-OCRモデル改善コンサルティングは、独自AI-OCRの要件定義、PoC、AI倫理を守る権利クリアなデータセット作成・素材データ収集、学習データ・教師データ作成(アノテーション)、モデル開発までを一気通貫でサポートし、お客様のモデル認識精度改善にフルコミットします。

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株式会社リベルクラフトロゴ

AI・データ活用コンサルティング・受託開発支援 株式会社リベルクラフト

AI開発・導入からビジネスコンサルティング、書籍出版まで幅広い領域での実績があるデータサイエンティストが、AI・データ活用に関して川上から川下までフルラインナップでご支援いたします。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
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エーエヌラボロゴ

7セグ画面OCR 株式会社エーエヌラボ

株式会社エーエヌラボが提供する「7セグ画面OCR」は、7セグ等のデジタル数値に特化した独自の画像AIーOCRによって、機器の液晶画面の計測値をカメラで読み取り、デジタルデータとして記録するサービスです

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
5万円~/月(税別)
※ユーザ数、使用量やカスタマイズ要望に応じて変動します。
20万円~(税別)
※利用プラットフォームや必要なチューニングの量によって別途見積となります。
なし あり
株式会社Eastgate Software Japan

生成AI開発 自然言語処理 画像/映像解析 株式会社Eastgate Software Japan

株式会社Eastgate Software Japanが提供する「生成AI開発 自然言語処理 画像/映像解析」はドイツ大手電機メーカー(シーメンス社)をはじめ、世界15カ国、製造や物流、金融など50社以上の企業様へ開発した実績があり、特に生成AIや自然言語処理 、画像/映像解析等の開発を得意としております。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください なし あり

Tokyo Techies 株式会社ロゴ

TT OCR Tokyo Techies 株式会社

当社のインテリジェントOCRにより、退屈なデータ入力が不要になりますTokyoTechies株式会社が提供する「TT OCR」は日本語の認識力が非常に高く高精度なエンジンです。あなたの特定の要求にも答えることができる様にカスタマイズできます。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください(受託開発になります) なし なし
Tokyo Techies 株式会社ロゴ

TechieBot Tokyo Techies 株式会社

TokyoTechies株式会社が提供する「TechieBot」は高い知識を持つスマートチャットボットです。あなたのデータを学習して、ユーザーに対して完全にパーソナライズされたフィードバック、情報、サポートを提供することができます。また、GhatGPTをはじめ、他社のエンジンとの連携も可能です。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
お問合せください お問合せください(受託開発になります) なし なし
OPTiM Contractロゴ

OPTiM Contract 株式会社オプティム

OPTiMが提供する「OPTiM Contract」は、AIが契約書の管理コストを削減してくれる契約書管理システムです。契約終了日や更新の自動通知、自動で管理台帳を作成してくれるといった、AIによるサポートが充実しているのが特徴です。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
スタータープラン:月額9,980円 (同時利用制限数:1名 月間アップロード上限:10件)
ビジネスプラン:月額49,800円 (同時利用制限数:5名 月間アップロード上限:100件)
エンタープライズプラン:ご利用料金はお問い合わせください
無料 なし あり
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AI-OCR機能比較表

製品名

LINE WORKS OCR

スマートOCR

RICOH 受領請求書サービス

低コスト・短納期のAI受託開発

DEEPREAD

機能

LINEが開発した世界最高水準のAI-OCR

受領した請求書の記載情報をAI×OCRで自動データ化、会計システムや銀行支払システムと連携できるので、入力業務の効率化、ミス削減を実現。

15年間のAI資産を活かした低コスト・短納期のAI受託開発

業界トップクラスの水準の認識精度を兼ね備えたAIを活用した手書き文字のデジタル化サービス

利用料金 月額 0円~ お問合せください 月額3,000円~(消費税別)

<オプション>
・BPOサービス利用(人の目によるデータ修正代行):サービス利用料と併せて月額18,000円~(消費税別)
・電子保存オプション(改正電帳法に対応した電子保存):+月額300円~(消費税別)
処理枚数に応じた従量課金(クラウドソリューション)、オンプレミス対応、エンジンの一括提供など、ご要望に応じて柔軟に対応します。データ処理のみ希望する場合は、目安として写真一枚あたり数円程度とお考えください。 クラウド:月5万円〜
オンプレ:月40万円〜
初期費用 0円~ お問合せください お問合せください 要相談(エンジン提供の場合のみ) クラウド:初期費用0円
オンプレ:300万円〜
無料プラン お問合わせください お問合わせください
無料
トライアル
お問合わせください お問合わせください
製品リンク 「LINE WORKS OCR」の
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「スマートOCR」の
詳細はこちら
「RICOH 受領請求書サービス」の
詳細はこちら
「低コスト・短納期のAI受託開発」の
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「DEEPREAD」の
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AI-OCRの機能・用語解説

AI・DX用語集
機能名・用語 解説
オンプレミス型 社内にシステムを置くタイプのことです。従業員が使用するパソコンごとにソフトウェアをインストールする必要があります。
クラウド型 サーバー上にシステムが置かれているタイプのことです。iPhoneやAndroidなどのスマホ、PC、タブレットなど、端末からインターネットを介してアクセス可能です。
ズレ補正機能 画像データの読み取りをする際に発生しがちな画像のズレを補正する機能も備わっているため、より高い精度で正確に文字データ化することができます。
手書き書類対応 ディープラーニングによるAI機能によって、これまでの汎用型OCRでは読み取ることが難しかった手書き文字を高精度に読み取ることができます。
テンプレート機能 簡単にテンプレートを作成できるインターフェイスが備わっていれば、AI-OCRの利用経験が少ない人でも効率的に作業を進めることができます。
テンプレートマッチ 画像に映っている物体の位置を検出する「画像検出」のひとつです。検出したい物体の画像そのものをテンプレートとして、対象画像の一部分との類似性を、その領域をスライドしながら比較していきます。
AI-OCR 「機械学習」や「深層学習」を行っていくため、あらかじめ決められたルールに則って文字を読み取るのではなく、過去に蓄積された学習データに基づいてルールを見出し、文字の読み取りを行えます。
AIノイズ処理 敵対的生成ネットワークを用いたノイズ除去エンジンであり、文書画像の影や歪みの処理、塗りつぶし文字の処理などが可能です。
OCR Optical Character Recognitionの略。紙媒体に印刷された文字や手書きの文字などを読み取り、コンピューター上で利用可能な情報にデジタル化するツールです。
RPA連携 RPAツールと「WinActor」や「WinDirector」といったRPAツールと組み合わせることで、申請書類の入力作業から基幹システムでの受付処理作業まで、一貫して自動化させることができます。
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OCR(文字認識)の仕組み

OCR(文字認識)の仕組みとしては、まず対象となる画像のどこに文字が書かれているのかの解析が行われて、文字を読み取るブロック(領域)を設定しま
す。次に、ブロックの中にある文字列が何行あるのか、どの部分が一行なのか、といった点を解析していきます。

そして、見つけた行の中から「どの部分が文字なのか」の解析を行い、行の中から1文字ずつ切り取っていくのです。こういった解析を経て、文字であると解析された画像がどの文字であるかを特定し、認識するという仕組みになっています。

なお、認識を行った後は、AIや辞書などを用いて前後の文字・行を判断し、訂正していきます。この文字を訂正する機能は、OCRの中でも特に進化が著しい部分でもあり、OCRの開発・提供を行う企業の多くがさまざまな方法で認識率を高めている状況です。

ちなみに文字として認識したデータは、テキストデータに変換することもできます。最近では、PDFに書き起こして元の書類のレイアウトを再現する作業まで自動化できるOCR製品も登場しており、ますます利便性が高まってきました。

OCR(文字認識)導入のメリット・デメリット

では、OCR(文字認識)を導入した場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか。また、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。OCR導入のメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。

OCR(文字認識)導入のメリット

・スキャンによる迅速な文字起こし

手作業で紙の帳票類などをシステムに入力していると、どうしても時間がかかってしまいます。しかし、OCRを導入すれば、データ入力に必要となる人的リソースを削減したり、業務効率化を図ったりすることができます。

選択肢として、入力の代行業者に依頼するという手段もありますが、OCRを活用したほうが金銭的コストも低く済むケースが多いため、コスト削減という点でのメリットも大きいでしょう。

・データ化による検索や編集

紙の書類には、データの再利用が難しいという特徴がありますが、OCRによってデジタルデータ化すれば、簡単にデータの検索や編集を行えるようになります。また、情報を再利用してグラフ化したり、表を作成したりすることも容易になるため、よりデータ活用の幅を広げられるでしょう。

・過去データからの文書作成

すべての書類を紙で管理していると、書類の蓄積によって過去の書類を活用すること自体が難しくなってきてしまいます。しかし、OCRによってデジタルデータ化すれば、過去のデータも簡単に検索できるようになるため、過去データからの文書作成も容易になるのです。過去データを探す時間も短縮できるため、業務効率化という観点でも大きなメリットがあるでしょう。

・顧客データの共有効率化

OCRを活用してデジタルデータ化することで、データの検索だけでなく共有も効率的に行えるようになります。そのため、社内で共有したい顧客データをスムーズに受け渡しできるようになり、さらなる業務効率化に繋げられるのです。

紙の書類では紛失のリスクも高まりますが、デジタルデータであればそのようなリスクが低くなるため、書類紛失によって業務をストップさせてしまう心配もありません。

・保存スペース削減

紙の書類を保管するためには、当然保管スペースが必要となります。「紙であればそこまでのスペースは必要ないのでは」と思われる方も多いかもしれませんが、紙の書類が蓄積されるごとに必要となるスペースも膨大になっていくものです。

その点、OCRによってデータを電子化すれば、一切の保存スペースが必要なくなるため、空いたスペースを有効活用していくことができます。

OCR(文字認識)導入のデメリット

OCR(文字認識)には多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットが存在することも忘れてはなりません。たとえば、「導入コストがかかってしまう」という点は、OCRの導入によって生じるデメリットの一つといえるでしょう。

最近ではさまざまなAI-OCR製品が存在しているため、自社にマッチした製品を選ばなければ導入自体が失敗に終わってしまう可能性も否めません。また、自社で開発する場合には開発コストも損失になってしまう可能性があります。そのため、自社の課題をしっかりと洗い出してから、最適な製品を検討したり、開発したりしていくことが大切になるでしょう。

また、100%の文字認識率を実現できるわけではないことも、デメリットの一つといえます。私たち人間にも見間違えがあるように、AIを活用したOCRであっても誤認識を行ってしまう可能性はあるのです。

さらに、多くの帳票は縦書きで記されている傾向にあるため、縦書きの帳票には対応していないというケースもあります。また、横書きと比べて縦書きのほう少ないため、学習データとしても少ない傾向にあるのです。そのため、縦書きは横書きと比べて弱い傾向にあることを把握しておく必要があるでしょう。とはいえ、学習データさえ蓄積されれば解消できる問題なので、大きなデメリットとして捉える必要はありません。

OCR・文字認識導入までの注意点

では、実際にOCR(文字認識)を導入していくにあたり、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここからは、OCR(文字認識)導入までの注意点についてみていきましょう。

費用対効果を概算する

まず、自社が使用している帳票の種類や件数を把握しましょう。AI-OCRの精度は100%ではないため、人によるダブルチェックの作業が定期的に必要です。ダブルチェックが必要だとしても、入力業務の手間や時間が軽減されミスの削減にもつながるのであれば、検討の余地があるケースは多いでしょう。また、導入・運用のコストと見合うのか「費用対効果の概算」をしておきましょう。

AI-OCR導入による業務の変化

読み取りデータの確認

OCR(文字認識)の精度は日々向上されていますが、100%の精度を実現できるわけではありません。そのため、「読み取りデータを確認する作業」が必要であることを、あらかじめ把握しておくことが大切です。

OCRを導入すれば、データの入力作業や検索作業は自動化できるため、空いたリソースを「読み取りデータの確認」に充てることで、より高い精度を実現できるようになります。OCR+目視確認という体制を整えることで、より効率的かつ高精度での文字認識を行えるようになるでしょう。

フォーマット対応の製品を選定

製品ごとに対応しているフォーマットは異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。先述のように、OCRは縦書きに弱い傾向にあり、学習データも少ないことから精度が落ちるケースがあります。

そのため、OCRの導入を検討する段階で、「どのようなフォーマットを求めているのか」という点を明確化し、そのフォーマットに強い製品を選定していくことが重要になるでしょう。

OCR(文字認識)の選び方

OCR(文字認識)を導入する際は、どのようなポイントに着目しながら選んでいけば良いのでしょうか。ここからは、OCRの選び方について詳しく見ていきましょう。

読み取り対象の決定

AI-OCRで読み取りたいものは何か明確にしておくと、最適なAI-OCRを選びやすくなります。AI-OCRの中には、手書き文字の読み取りを得意とする製品、手書きの読み取りが苦手な製品の両方が存在するため、「読み取りたい文字は手書き・活字のどちらなのか」を把握しておくと良いでしょう。

活字の読み取りがメインとなる場合は多くのAI-OCRで高い精度を実現できますが、手書き文字の読み取り精度は製品ごとに異なるため、手書き文字の読み取りを得意とする製品を選ぶと良いでしょう。

読み取りデータの総数把握

AI-OCRは製品ごとに課金体系が異なります。そのため、読み取る量・枚数がどれくらいになるか想定した上で、最適な課金体系の製品を選択すると良いでしょう。

読み取る量・枚数を把握せずにAI-OCRを導入してしまうと、使用頻度に見合わない料金が発生してしまう可能性もあるため注意が必要です。

アウトプット先の形式確認

出力フォーマットや帳票の仕分け機能の有無なども事前に確認しておくことが大切です。AI-OCRの中には、RPAに組み込むことができる製品や、基幹システムに組み込むことができる製品なども存在します。

そのため、「どのような機能を搭載したAI-OCRを導入すれば業務効率化に繋がるのか」という点をしっかりと検討した上で選択すると良いでしょう。現在使用している外部システムとの連携が可能なAI-OCRであれば、より業務効率化を実現しやすくなります。

また、「扱う文字が手書き・活字化のどちらか」「定型・非定型のどちらか」といった点も重要なポイントです。以下の画像のように、非定型かつ手書きのOCRは最も難易度が高くなるため、導入コストも大きくなりやすいと考えたほうがよいでしょう。

OCR・文字認識導入時の注意点

OCR・文字認識導入時に注意すべき点としては、以下のようなポイントが挙げられるでしょう

PoC検証をする

AI-OCRを本格導入する前には、必ず「PoC 検証」を行うとよいでしょう。この時に重要なのは、実際に自社で取り扱う帳票を用いて検証することです。実際の帳票でどの程度の認識率になるのか確認する必要があります。

※認識率とは…AI-OCRが正しく文字を認識することができる精度

帳票一覧

設定方法を工夫する

AI-OCRを導入する際の設定は識字率に影響を与えます。識字率が低いと感じている場合でも設定方法を工夫することで、識字率が改善できる可能性があります。改善のポイントは下記の通りです。

  • 文字の属性を指定する
    帳票に記載されている会社名や住所などの「文字の属性」を設定します。AI-OCRのデータベース上で「会社名」「住所」など情報を指定してあげることで、識字率向上につながります。
  • 文字のサイズを設定する
    帳票上の文字サイズに合わせて範囲を設定することも、識字率向上に有効です。枠内に文字が記載されている場合に、枠全体ではなく文字の大きさに沿って囲むことで認識の範囲を絞ることができます。
  • 画像を補正する
    文字があまりに薄い場合はコントラストを上げ、情報として不要な記号や文字は除去するなど、帳票をできるだけ鮮明な状態にすることも有効です。

OCR(文字認識)AI導入事例

AI-OCRの導入を検討されている方に向けて、AI-OCRの導入事例を紹介するDX雑誌「AI-OCR導入体験集 」をご用意いたしました。AI製品の導入に際し、その効果や利便性を知りたいというご要望にお応えし「導入企業の生の声」をご紹介しています。

業界別大手企業4社の担当者に、導入前の課題と活用の効果や今後の取り組みについての展望をお聞きしたこの事例集は、以下の「DX雑誌「AI-OCR導入体験集 」を無料でダウンロードする」ボタンより無料でダウンロードできます。

 

AI-OCR導入体験集

DX雑誌「AI-OCR導入体験集 」を無料でダウンロードする

 【比較】OCR・文字認識のAIカオスマップ

数あるAI-OCRの中から、自社の課題や導入の目的にあったAI-OCRを選び出すのは容易ではありません。そんな時に役立つのが、対応文字種別にセグメントされた「AI-OCRカオスマップ」です。

AI-OCRカオスマップ

上記をご覧いただくと分かるように、AI-OCRは大きく分けて2つにセグメントできます。この便利なカオスマップとベンダー一覧表は、以下の「AI-OCRカオスマップを無料でダウンロードする」ボタンより無料でダウンロードできます。

AI-OCRカオスマップを無料でダウンロードする

OCR(文字認識)導入後の注意点・運用のポイント

今回は、OCR(文字認識)を導入するメリット・デメリットや注意点、製品の選び方などをご紹介しました。現在はさまざまなOCRが存在しており、それぞれに異なる特徴があるため、「課題解決に繋がる機能が搭載された製品」をしっかりと見極めていくことが大切です。

ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考にしながら、最適な機能・サポートが備わっているサービスを選択してみてはいかがでしょうか。

AIsmiley編集部

株式会社アイスマイリーが運営するAIポータルメディア「AIsmiley」は、AIの専門家によるコンテンツ配信とプロダクト紹介を行うWebメディアです。AI資格を保有した編集部がDX推進の事例や人工知能ソリューションの活用方法、ニュース、トレンド情報を発信しています。

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