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最終更新日:2024/04/11
近年はAI・人工知能の技術が発達したことにより、さまざまな業界でAIを導入する動きが加速しています。IT企業におけるAI導入は多くの方にとってイメージ通りかもしれませんが、一見AIとは関連性の薄いように思える農業や漁業などでもAIは活用され始めているのです。
また、不動産業においてもAIは積極的に活用され始めており、その中でも「中古マンションの売買価格を査定するAI」には多くの注目が集まっているのをご存知でしょうか。
今回は、中古マンション売買価格AI査定の仕組みや特徴などについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも、マンションの売買価格がどのような方法で査定されているかご存知でしょうか?実はマンションの査定には主に2種類の方法が存在しています。それが「簡易査定(机上査定)」と「詳細査定(訪問査定)」です。
簡易査定(机上査定)は、公示地価などの公的データや、そのマンション周辺の取引事例などを参考にしておおよその価格を推定する方法のことを指します。実際の建物の状況などは参考情報に含めずに算出するので、あくまでも「おおよその価格」を推定するための方法ということです。
一方の詳細査定(訪問査定)は、不動産会社の担当者が物件の状態などを精査し、法的な条件なども加味した上で算出する方法のことを指します。簡易査定とは異なり、担当者が建物の状況なども含めた上で算出するので、実際に売却できる具体的な価格を算出する方法といえるでしょう。
一般的にマンションの場合、これまでの取引事例が多く蓄積されている傾向にあります。その一方で、一戸建てや土地の場合は、建物の大きさやグレード、築年数、道路の向き、幅など、一つひとつ大きく異なるのが特徴です。
そのため、これまでの取引事例が多く蓄積されているマンションの簡易査定であれば、周辺の類似する取引事例を参考に価格が算出される傾向にあります。そして近年は、この簡易査定の部分においてAIを活用する企業が多くなってきているのです。
AIが中古マンション売買価格を査定してくれるサービスとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここからは、いくつか代表的なサービスをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

マンションAIレポートは、SRE不動産が提供しているAI査定サービスです。ソニー株式会社のAI技術とSRE不動産の不動産査定ノウハウを活用して開発された価格推定エンジンが導入されています。
そんなマンションAIレポートの大きな特徴としては、価格推定エンジンによって「都道府県」「市町村」「駅」「沿線」といった条件別にマンション売却価格をランキング形式で確認できる点が挙げられるでしょう。
たとえば、「神奈川県内でどの市町村が最も高額なのか」「市町村の中で最も高額なマンションはどれなのか」といったように、さまざまな切り口でランキングを検索することができるわけです。また、AIを活用することで、築年数の推移に応じたマンション価格の変化を「都道府県」「市町村」「駅」「沿線」といった条件別に推移グラフで確認することもできます。
こういった形でわかりやすく表示することができるのは、過去の膨大なデータを学習することができるAIが搭載されているからに他なりません。まさに、AIの特徴を最大限生かしたサービスといえるのではないでしょうか。

IESHIL(イエシル)は、株式会社リブセンスが提供しているAI査定サービスです。これまでに蓄積された約9,000万件の賃貸情報、売買履歴をもとに現在のマンション売買価格をリアルタイムに査定してもらうことができます。
そんなIESHILの特徴としては、マンション名を入力するだけで、そのマンション内の部屋ごとの「間取り」「専有面積」「新築分譲時の価格」などの情報を確認できる点が挙げられるでしょう。また、会員登録等をしなくても一部の部屋であれば参考相場価格を確認することができます。
さらに、対象の物件エリアの災害リスクを「地震」「津波」「洪水」「液状化」「土砂災害」「避難場所」といったものに分けて地図上に表示させることも可能です。あらかじめ災害リスクをしっかりと把握できるという点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。

中古マンション売買価格のAI査定サービスに対して、「やはり人間による査定のほうが信頼できそう」など、マイナスな印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最近はAIによるマンション査定の需要も高まってきているのです。
大京穴吹不動産が分譲マンションオーナーに対して行った「AI推定価格に関する意識調査」によれば、約7割が「AI推定価格をインターネットで公開するようなサービスは必要だと思う」と回答したといいます。そして、必要だと思う理由として最も多かったのは、「迅速かつ容易に価格を把握したいから」というものでした。
たしかに、自分のマンションの価格を調べる際、よりスピーディーに価格を把握できるサービスがあれば、そのサービスは多くの人に利用されることが予想できます。また、インターネットで手軽に把握できるという点も大きなメリットといえるのではないでしょうか。
何より、AIは今後も周辺の取引事例をデータとして蓄積し続けていきますので、さらに予測の精度は向上されていきます。より高い精度でマンションの価格を推定できるようになれば、簡易査定においてAI査定が主流になる可能性も十分にあるでしょう。
今回は、中古マンション売買価格の査定を行うAIの仕組みや特徴についてご紹介しました。周辺の取引事例を参考にするのが一般的な簡易査定に関しては、AIでも高い精度で推定できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
とはいえ、不動産にはひとつとして同じものが存在しないため、不動産会社の担当者による詳細査定が今後も必要不可欠であることは間違いありません。そのため今後は、AIに任せられる部分と、人間が担当すべき部分の棲み分けによって、より効率的に業務が進められるようになることが予想されます。AIがどのような形で不動産業界に貢献していくのか、ますます目が離せません。
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