生成AI

最終更新日:2024/04/12
大阪工業大学 矢野浩二朗教授は、生成AIを活用して源氏物語を学べる「おしゃべり源氏物語」を開発しました。
このAIニュースのポイント
大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科の矢野浩二朗教授は、複数のAI技術を活用して「おしゃべり源氏物語」を開発しました。AI光源氏が音声やチャットで質問に回答することで、古典の名作「源氏物語」を最先端のAI技術で学ぶことができます。
「おしゃべり源氏物語」は、AmiVoiceによる音声から文字への変換、OpenAI chat APIによる文章生成など、6種類のAI関連技術が使用されています。
AIは、和歌のように読み方にリズムが必要なものでも普通に読んでしまいます。そこで、「おしゃべり源氏物語」の開発には、発音のタイミングを与えるデータの追加をしたり、古典を得意としないOpenAIに和歌現代語訳のデータベース化をしたりと、多くの工夫がなされています。
また、精度の高い回答を生成するため、矢野教授とともに「源氏絵データベース研究会」に所属する情報システム学科の横山恵理准教授と構築した源氏物語のデータベースも活用しています。
さらに、2月下旬から4週間、源氏物語をテーマにした展覧会が東京富士美術館で開催されました。「おしゃべり源氏物語」の実証実験が実施され、約3000人が体験した結果、満足度向上には音声入力の改善が最も重要であると分かったほか、古語をどのようにAIに学習させるかなどの課題も明らかになっています。
今後も大阪工業大学は「おしゃべり源氏物語」の改良を更に進め、パブリックなデータを用いた「Open 光源氏 AI」を他施設でも公開するなど、最先端技術で古典の魅力を広げていくとコメントしています。
出典:大阪工業大学
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