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LINEヤフー、16件のサービスで生成AI機能を導入。従業員約2万人にもAIアシスタントを提供

最終更新日:2024/03/04

LINEヤフーは、個人向けサービスを中心に16件で生成AIを導入しました。また、従業員向けに生成AIツールを開発し、売上や生産性改善額の増加を目指します。

このAIニュースのポイント

  • LINEヤフー、約10か月で16件の生成AI機能を導入。年間1100億円の売上収益増を目指す。
  • AIサービスに関する方針や自主ルールを策定し、社内外への積極的にAI活用を推進。
  • 従業員向けの生成AI提供により生産性が向上。社内での生成AI活用の技術基盤や利用環境を構築。

LINEヤフー株式会社は、生成AIを活用するための技術基盤や利用環境を整え、個人向けサービスを中心に、約10か月で合計16件の生成AI機能を導入しました。生成AI活用による広告収益の増加や業務効率化等を通じ、中長期的に売上収益 年間約1,100億円増、生産性改善額 年間約100億円を目指します。

LINEヤフーは、2021年に「AI倫理に関する有識者会議」を開催し、継続的に外部の専門家と議論を重ねています。翌年にはプライバシーを尊重した活用方針となる「LINEヤフーグループ AI倫理基本方針」を発表するなど、AIサービスに関する自主ルールを策定し、基本方針の明確化に努めています。

2023年には生成AI社内推進組織が発足され、国内外の関連機関・団体、開発・提供企業、研究機関等の最新動向を踏まえ、社内外への積極的な生成AIの活用を推進しています。

現在、OpenAI, L.L.C.のAPIやGoogle Cloudの大規模言語モデルが導入されており、さらに今後はAmazon Web ServicesやMicrosoftのAzureで提供される大規模言語モデルも導入する予定です。

またLINEヤフーでは、従業員が様々な生成AIを選択できるようにするための環境づくりが行われています。2023年7月より従業員約2万人に提供された独自AIアシスタントの導入では、生産性が7%向上したことがわかりました。さらに、AIペアプログラマー「GitHub Copilot」では10%〜30%の向上が確認されました。

他にも、全従業員受講必須のeラーニングを通じて、生成AIを活用する際の主要なリスクやプロンプトの工夫に関する生成AI利用研修を実施しており、試験合格者は対話チャット型の独自AIアシスタント「LY ChatAI」をが利用できます。

LINEヤフーは、ユーザープライバシーの保護と適切な情報管理を大前提とし、権利侵害や倫理面に反するAI利用に発展することがないよう、適切なガバナンス体制のもと、生成AIの活用を積極的に推進していくとコメントしています。

出典:LINEヤフー

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