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山口県「鷺流狂言」の伝承・普及をAIで支援

最終更新日:2021/08/13

山口県の指定無形文化財「鷺流狂言」の伝承・普及の支援を目的に、Laboro.AIが保有するAI開発・導入に関するノウハウを無償提供するプロボノ活動を実施しました。狂言演者の動きを認識・再現し、動きの違いやブレを可視化します。

このAIニュースのポイント

  • 山口県は指定無形文化財「鷺流狂言」の伝承・普及にAIを活用
  • 姿勢検出技術を用い、狂言の動きを可視化する“をかし” なAIをLaboro.AIが開発
  • 小中学校における授業での活用や海外観光客の方々に向けた体験型コンテンツ等としての活用が想定される

株式会社Laboro.AIは、山口県の指定無形文化財である「鷺流狂言」の伝承・普及を目的としたAI開発プロジェクトにとしてプロボノ(ボランティア)活動として無償で取り組みました。

14世紀には狂言が上演されていたという記録が残る山口県において、明治維新後に伝承が始まった鷺流狂言は県を代表する地域伝統芸能であり、町衆によって形式が受け継がれ、現在は山口鷺流狂言保存会によってその伝統を守るための各種活動が行われています。

しかし、伝承者・後継者の不足や伝統芸能に対する関心低下を背景に、今後10年以内にその伝統が消失してしまうことが危惧されています。このプロボノ活動では、山口県観光スポーツ文化部および山口鷺流狂言保存会と協働の上、伝統芸能の普及、特に後継者・担い手の増加や観光コンテンツ化に向けて、AI技術を活用した狂言の動きを可視化する仕組みの開発を実施しました。

 

■鷺流狂言

鷺流狂言(提供:山口鷺流狂言保存会)

かつて山口県は、明との貿易を独占し、豊かな財政力を背景に能楽をはじめとする一大文化圏を築いており、とくに能楽は、時代を経て鷺流狂言として発展し、町衆によりその形式が受け継がれてきました。山口に伝わる鷺流狂言は、萩藩抱えの狂言の流れを汲むもので、鷺流は大蔵流・和泉流のように一つの流義をなしていましたが、明治維新後に急速に衰微しました。

明治中頃から現在につながる山口の鷺流狂言が始まり、戦後までその命脈は続き、その伝承を確かなものにするために、山口鷺流狂言保存会が結成されました。以降、保存会では普及を目的とした伝承会、定期公演、小中学校での公演等の活動に取り組んできましたが、少人数の保存会のみではその広がりに限界があり、今後10年以内に再び伝統が消失してしまうことが危惧されています。

山口県では、伝統芸能・文化の普及に向け、雪舟生誕600年を契機とした雪舟の国宝水墨画への没入体験ができる5GVRコンテンツの開発や、観光スポットでのAR技術の導入、美術館収蔵品のデジタル化を進めるなど、県内への誘客・周遊のためにデジタル技術を文化体験コンテンツとして積極的に活用しています。

 

 ■動きの違いやブレを可視化する「“をかし” なAI」

プロジェクトは、Laboro.AIおよび山口県観光スポーツ文化部、山口鷺流狂言保存会が協働で取り組み、昨今の状況を鑑みて、やり取りのすべてをオンラインで実施。山口の鷺流狂言が町衆によって愛され、受け継がれてきたという特徴を大事にし、現代の人々にもその楽しさを体験いただき、往時の“をかし”な趣に感じ入ってもらいたいという思いから「“をかし”なAI」をコンセプトとして定め、プロジェクトを推進いたしました。

 

狂言の動きの検出結果比較(左:お手本 右:体験者)

コンセプトに基づき、小中学生や観光客の方々が楽しんで利用できる普及・教育用アプリの開発の前段として、狂言演者の動きを認識・再現し、動きの違いやブレを可視化するAIソリューションの開発に取り組みました。

 

※今回のプロボノ活動ではアプリ開発は実施しておらず、イメージのみ制作

具体的には、入力された人物画像から関節などの特徴点を座標データとして出力し、姿勢推定や動作解析を可能とする「キーポイント検出」の技術を用いて、お手本(先生)と体験者(生徒)のそれぞれから検出された特徴点を結んだベクトルの向きを比較、類似度をスコア化することを実現。

Laboro.AIが山口県に対して実施したプロボノ活動では、「“をかし” なAI」の開発と、普及・教育用アプリの企画を実施しました。「“をかし” なAI」は、今後、小中学校における授業での活用や海外観光客の方々に向けた体験型コンテンツ等としての活用が想定され、山口県では引き続き、鷺流狂言の伝承・普及に向けた各種検討が行われていく予定です。

 

出典:PR TIMES
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