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孫正義会長「アナログ業務は話にならない。今すぐDX・AI化を。」SoftBank World 2022 特別講演

最終更新日:2024/04/05

ソフトバンクの技術の粋を集めたカンファレンス「SoftBank World 2022」が開催中です。ソフトバンク 取締役会長 兼 社長執行役員の孫正義氏は特別講演で日本のDX・AI活用の現状と展望を語りました。

DXとはAIが未来を予測し多くの変革が起こること

冒頭、孫正義氏は幼少期に大好きだった蝶々の生態を振り返った後、次のように発言しました。

――孫正義氏

FAXを利用している企業がFAXからEメールに変えるだけではDX(デジタルトランスフォーメーション)とは呼ばない。イモムシからサナギになっただけである。本当の意味でのDXはイモムシからサナギに、サナギから美しい蝶々にならなければならない。

ですから、単にデジタル化するだけでなく、デジタル化されたデータがAI化まで進んで、未来を予測し、いろいろな変革をもたらすそういうところまで行かなければ本当の意味でのDXにはならない。

 

――孫正義氏

かつて世界1位だった日本の競争力は34位まで低迷している。巻き返すためにはAI革命が必要だ。AI革命こそがDXの行き着く先だ。AI革命は「予測」「問題解決」「新たな想像」によって社会の原動力になる。

 

――孫正義氏

DX・AI化は様々な分野でコストを半減、イノベーションが40倍のスピードで創出できる。さらに新製品の開発スピードも10倍ぐらい速くなるといった調査結果が出ている。

 

――孫正義氏

しかし、日本のAI導入率は31位と先進国の中ではかなり遅れている。また、AIに理解がある経営層の充足度はアメリカで75%に対して日本は24%。AIエンジニアに至ってはアメリカが62%に対して日本では11%と大きな差が開いた。日本国内でAIが必要かを議論しているうちに他国でのAI導入はどんどん進んでいる。

DXにはCPUの発展が必要。ムーアの法則に限界はない。

DX=AIと説明した孫正義氏は別の角度でDXを掘り下げます。

――孫正義氏

そもそもDXとは何か。昔ながらのアナログ温度計は目で見て温度を記録しなければならないが、デジタル温度計はデータを取ることができ、他の機器に司令をすることができる。デジタルとアナログの大きな違いはCPUの有無。CPUが入っているものがデジタルでCPUが入っていないものがアナログだ。

CPUを搭載したデバイスはデータを処理が可能。データを蓄積するとディープラーニングによってインテリジェンスが生まれる。ディープラーニングによる結果をデバイスに反映させ他のデバイスもコントロールしていく。このスパイラルを実現するためにはデバイス(CPU)の進化も必要だ。

 

――孫正義氏

CPUの演算処理能力はこの50年近く2~3年ごとに2倍という数字で推移してきた。「そろそろムーアの法則に限界が来ているんじゃないか?」という人もいるが、私はそう思わない。最近はチップネットと呼ばれるチップが上の階層に重なっていき三次元化する技術が開発されている。CPUやGPUを組み合わせたAIチップがこれからどんどん発展してくだろう。

 

――孫正義氏

GPUの性能も5年で13倍になり、学習時間の大幅な削減が可能になった。10億枚の画像分類にかかる推論コストは2017年で100万円だったが、2年で1/33万の3円になった。たった3円であれば社員に課すより安い上、AI活用できる企業とできない企業では競争力が全く違う時代に突入した。

 

――孫正義氏

ディープラーニングの進化として、3Dのモデル生成速度が1,000倍、自動プログラミング能力も人間と互角になった。汎用AIモデルも600種類を超えるなど、毎日のように進化している。

ですから、もし皆さんの会社や仕事、日常が未だにアナログな部分が残っているとしたら話にならない。すべての書類にデジタル化を施し、そのデータをどんどんディープラーニング・機械学習させて仕事そのものを進化させなければならない。

今すぐDX・AIに取り組んで最先端DXを日本から世界に発信

講演の締めくくりとして、DX化が急務であることを伝えて幕を閉じました。

――孫正義氏

FAXををEメールに変えただけでDXと呼ぶな。それはイモムシが蛹になった程度だ。その程度で満足しちゃ駄目なんだ。データをクラウド化させてAI化させなければならない。日本のDNAはもともとハイテク国家だ。戦後の焼け野原の日本をテクノロジー国家として電子立国を目指した結果、世界ナンバーワンのハイテク国家だった。今こそ、このDNAを目覚めさせて日本を最先端のDX国家にしなければならない。日本から世界に発信しなければならないと考えている。

日本のすべてのビジネスマン、エンジニア、教育者がDX・AIに目覚めてイモムシやサナギに留まることなく、美しい蝶になって大空を羽ばたいて欲しい。いつやるか?”今でしょ!”

 

「SoftBank World 2022」では「ニッポン、変えテク。テクノロジーで、この国のビジネスに革新を。」をテーマに、ソフトバンクやパートナー企業、自治体が取り組む、テクノロジーを活用した社会課題の解決や新たな価値創出を目的としたDXの推進など、「デジタルの社会実装」に関するさまざまな事例を紹介します。7月29日までオンラインで開催中です。

 

※各プログラムの時間などは、都合により変わる場合があります。
※ゲスト登壇者は、会社・自治体名の五十音順で記載しています。

中村 優斗

中央大学法学部を経てAIsmileyにジョイン。国内外のAIトピックを日々ウォッチ。2級知的財産管理技能士、日本ディープラーニング協会 (JDLA) G検定2021#2取得、JDLA Generative AI TEST 2023 #1合格。経済産業省主催のデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」2022年度第1ターム「ケーススタディ教育プログラム」Gold修了証。CDLEコアメンバー、「DX情報交換チャンネル」と「DX情報交換+グループ」を運営。

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