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サントリーなど5社、AIを活用し外装ダンボールの破損レベル判定統一化を目指す共同実証実験を開始

最終更新日:2023/06/26

サントリーら5社は、富士通が開発したAIシステムを活用し、商品外装ダンボールの破損レベル判定の統一化に向けた共同実証実験を開始します。

このAIニュースのポイント

  • 従来の納品可否の判断は、各社倉庫の従業員が目視で行っており、共通の基準が無いため判断にばらつきが生じていた
  • 今回の共同実証実験では富士通のAIシステムを活用し、外装ダンボールの破損レベル判定の統一化を目指す
  • AI精度の向上と判定基準の業界標準化を実現し、物流課題の改善に貢献していく

サントリー食品インターナショナル株式会社、キリンビバレッジ株式会社、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、富士通株式会社の5社は、富士通が開発したAIシステムを活用し、商品外装ダンボールの破損レベル判定の統一化に向けた共同実証実験を2023年6月21日より開始します。

清涼飲料業界や流通業界では、商品の輸送・保管中、輸送資材であるダンボールに軽微な擦れやしわ、膨れ等が見られた場合、納品可否の判断は各社倉庫の従業員がダンボールの外観状態から目視で行っています。

しかし納品可否の判断は飲料メーカー・流通業ともに共通の基準が無いため、判断にばらつきが生じています。これにより、中身品質に問題のない商品の返品・廃棄が発生し、食品ロスが課題として挙げられていました。

今回の共同実証実験では、これまでばらつきが生じていた納品可否の判断を「飲料配送研究会」の基準を使用した富士通のAIシステムにより客観的に判定する仕組みを飲料メーカー・流通業が共有し、製造・配送・販売を担う各社で破損レベル判定の統一化を目指します。

軽微な外装破損商品を流通させることで、商品廃棄を抑制し食品ロスを削減するとともに、荷受時の検品時間や倉庫での返品作業を軽減することで、清涼飲料業界や流通業界が抱える物流課題の改善にも貢献していきます。

各社は「今後多くの製造・配送・販売に関わる企業に参画を呼び掛け、実証実験の範囲を拡大していくことで、AI精度の向上と判定基準の業界標準化を実現し、食品ロスの削減および物流課題の改善を目指します」とコメントしています。

出典:SUNTORY

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