コールセンターに導入するAI製品の中でも、比較的導入が簡単なのがチャットボットです。特に、AI塔載チャットボットは、問い合わせ相手の聞きたいことに対して、決められた回答をできるため、カスタマーサポートでの普及が見込まれています。AIが問い合わせの4割を回答することで顧客自身で自己解決できることが増え、スタッフが自ら行う部分を4割カットできるようになった事例もあります。人手が必要な回答に注力できるようになり、電話対応の品質も向上しました。
メールでのやり取りに比べ、チャットでのやり取りは即時性があることも大きな理由の一つです。顧客の時間の都合に合わせて問い合わせができるようになることで、カスタマーサポートが向上します。その結果顧客が知りたいときにすぐ問題を解決できるので、顧客満足度も向上します。また、AIによる自然なコミュニケーションを図ることで、顧客との関係性を維持することも期待できます。
AI・人工知能では対応できないような複雑な質問や、利用者の意図する回答ができなかった場合は、オペレーターによる有人チャットで継続対応を可能にする機能も重要です。専門スキルを持ったオペレーターがチャットによる対応を行うとともに、その中で得られたナレッジを蓄積していくことで、運用開始後の回答精度の維持と向上につながります。AIと専門家との連携が、自動回答率を高めるサイクルを回します。また、蓄積されたナレッジは、問い合わせをリアルタイムでテキスト化し、問い合わせ内容に対する回答候補をオペレーターに提示するサービスにも活用することが可能です。回答内容の候補や関連する資料を瞬時に画面に表示できるようになった結果、回答にかかる時間の短縮でき、顧客からの電話のつながりやすさが改善されるのです。