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エッジAI
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最終更新日: 2023/12/26

エッジAIとは?

エッジAIとは、端末(エッジデバイス)に入っているAIのことです。ここでいう端末は、車やIoTデバイス、スマートフォンなどのことを指します。そのような端末自体、もしくは端末の近くのサーバーに搭載されたAIのことを、エッジAIと呼びます。

エッジAIは端末内でデータ処理を行うため、クラウドAIに比べて遅延が少なく、データ通信量が抑えられるのでネットワークに負荷をかけないことが大きな利点となります。通信遅延やネットワーク負荷を解消したい場合に適したソリューションだと言えるでしょう。
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機能・用語解説

エッジAIサービス・企業一覧

エンタープライズAI for ビジネス&研究開発
株式会社フィックスターズ

\あらゆるビジネス変革にAIを/株式会社フィックスターズが提供する「エンタープライズAI」は、あらゆる企業のビジネスニーズに合わせて、AIをビジネスや研究開発に活⽤するためのコンサルティングから開発運⽤までをワンストップで提供します。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
50万円~ 10万円 あり あり
産業機器向けエッジ・オンプレ顔認証SDKロゴ

産業機器向けエッジ・オンプレ顔認証SDK
イノテック株式会社

イノテック株式会社が提供するエッジ顔認証SDKは、長期稼働・長期供給可能な産業用PCとお使いいただけるもので、ソフトウェア・ハードウェアを純国産でまとめてご提案可能です。WindowsおよびLinuxに対応したSDKを用いて自由度高く、アプリ開発いただけます。

利用料金 初期費用 無料プラン 無料トライアル
SDK無償、MOQ1セットからご提案可能です。
SDKを用いて、お客様にてアプリケーションを開発いただくことを想定しております。
詳細はお問い合わせください。
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デジパークロゴ

デジパーク
ニューラルグループ株式会社

ニューラルグループ株式会社が提供する「デジパーク」は、駐車場運営事業者、物流施設、不動産ディベロッパーや商業施設・観光施設、SA・PA、公共駐車場向けに、駐車場満空把握、走行車両のナンバープレート解析、サイネージを活用した安全監視誘導サービスをご提案します。

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デジフローロゴ

デジフロー
ニューラルグループ株式会社

ニューラルグループ株式会社が提供する「デジフロー」は「いま」と「過去」の人流を常時見える化し、 価値に変換します

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エッジデバイス 組込AIモデル開発受託
株式会社AID

株式会社AIDが提供する「エッジデバイス 組込AIモデル開発受託」は、特定用途が高く、高度なAI開発が必要な案件を中心に、お客様のご要望に応じたAI技術の導入提案、及びエッジデバイス向けAIアルゴリズムの開発受託を行います。 Nvidia Jetson、Raspberry Pi、Google Coral TPU、ソラコム S+ Camera、Panasonic Vieureka等、多様なエッジデバイスに対応しており、可視光カメラに加え、赤外線、LiDARセンサーの活用経験も豊富にございます。

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通信/該当件数 5件
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エッジAI機能比較表

製品名

Gravio Enterprise AI Edition - エッジAI

AI・データ活用支援サービス(データサイエンス、AIエンジニアリング)

デジパーク

機能

画像AIを用いた顔認証や人の動きなどの情報や各種センサーによるIoTデータを簡単に統合活用

お客様の課題に対してAI・データを活用して解決する支援サービス

駐車場を見える化し、待ち時間をゼロにする

利用料金 Gravio Standard (標準価格:年額 240,000円/月額 20,000円)
Gravio Enterprise Base Edition(標準価格:年額 800,000円)
Gravio Enterprise AI Edition Gold(標準価格:年額 1,200,000円)
Gravio Enterprise AI Edition Platinum(標準価格:年額 1,600,000円)
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初期費用 なし 必要ありません お問合せください
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無料
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製品リンク 「Gravio Enterprise AI Edition - エッジAI」の
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「デジパーク」の
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エッジAIの機能・用語解説

AI・DX用語集
機能名・用語 解説
エッジAI エッジは「端」を意味するもので、端末機械や無線基地局などを指します。「スマートフォン」や「IoTの電化製品」などがエッジAIに該当します。
エッジコンピューティング 端末の近くにサーバーを設置し、データ処理を行うこと。エッジAIは、このエッジコンピューティングにAIを搭載したものといえます。
エッジデバイス エッジAIが搭載されている端末のこと。スマートフォン、センサー、車などが該当します。
オンプレミス型 社内にシステムを置くタイプのことです。従業員が使用するパソコンごとにソフトウェアをインストールする必要があります。
顔認証 目や鼻、口といった特徴点の位置や、顔領域の位置、大きさなどをもとに照合を行うという仕組み。なりすましが困難であるため、物理的な鍵を持ったり、パスワードを設定したりする必要がありません。
画像認識 「その画像に何が写っているのか」を認識する技術のことです。パターン認識の一種で、近年は深層学習(ディープラーニング)という手法によってさらに精度が向上し、多様な分野での導入が進んでいます。
クラウドAI GoogleやAmazon、Microsoft、IBMといった企業がクラウド上で提供しているサービスのことを指します。
クラウド型 サーバー上にシステムが置かれているタイプのことです。iPhoneやAndroidなどのスマホ、PC、タブレットなど、端末からインターネットを介してアクセス可能です。
自動車の自動運転 AIが画像認識によって前方車両や歩行者、信号などの情報を取得し、適切な判断を下します。エッジAIの「高速処理」があるからこそ実現できる技術です。
非接触認証 指紋認証や静脈認証などのように体の一部を機械に接触させる必要がありません。非接触であれば、ウイルスの感染拡大を抑えることにもつなげられるため、衛生面でも大きなメリットがあります。
物体検出 画像内に含まれる対象の物体の位置を検出するための技術です。物体認識とは実行方法が異なりますが、対象となる物体の特徴を抽出する際に、その物体の「位置」も重要です。
無人化店舗 来店者は、事前に顔認証の登録を済ませておけば手ぶらで買い物することができ、手に取った商品も自動認識されます。そのため、決済をするためのレジ待ちなどもありません。
ラズベリーパイ プログラミングを行って電子部品を本体に接続することで、さまざまな実装させることができる。一枚の回路基盤上に、コンピューターとしての最低限の機能を搭載した「シングルボードコンピューター」です。
GPU Graphics Processing Unitの略称で、日本語では「画像処理装置」と呼ばれています。画像処理に特化している装置であり、CPUは何でもこなせる司令塔のような装置といえます。
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エッジAIとクラウドAIの違いを知る

エッジAIとよく比較されるのが、クラウドAIです。クラウドAIは、AIが搭載されたクラウドにデータを送信してクラウド上で処理をし、判断結果を端末に送る仕組みのことです。自社に合ったAIを見つけるために、まずはエッジAIとクラウドAIの特徴を把握しておきましょう。

エッジAIの特徴

  • リアルタイムで応答ができる
    エッジAIは、データ処理や判断を端末で行うため、判断を出してから応答までにタイムラグが発生しません自動運転のようにリアルタイムの応答が求められる場面での活用に向いています。
  • セキュリティ性が高い
    クラウド上にデータ保存されるクラウドAIと異なり、エッジAIはデータを端末内に留めておくことが可能です。そのため、ネットワークの脆弱性に起因する情報漏えいやサイバー攻撃のセキュリティリスクを抑えることができます。
  • 通信費を削減できる
    クラウドは従量課金制のサービスが多く、アップロードするデータ量に応じて通信費がかかります。その点、エッジAIは端末内でデータ処理を行うため全データをクラウドにアップロードする必要がなく、通信費を削減できます。

クラウドAIの特徴

  • 大規模で複雑なデータの処理に対応できる
    クラウド上では、パソコンでの処理が難しい大容量のデータを扱うことができます。そのため、大規模で複雑なデータの処理に向いています。
  • サーバーや端末の費用および管理負担を軽減できる
    データ処理をクラウド上で行うため、サーバーや端末にかかる負荷を抑えることができます。そのため、サーバーや端末の費用および管理負担の軽減ができます。

以上のように、エッジAIとクラウドAIは特徴が異なり、それぞれ向き不向きがあります。導入の際はこれらの特徴を踏まえ、自社に合ったAIを検討すると良いでしょう。

エッジAI導入のメリット・デメリット

エッジAIを導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。また、どのようなデメリットが生じる可能性があるのでしょうか。メリット・デメリットを詳しくみていきましょう。

エッジAI導入のメリット

リアルタイムでの判断が可能

エッジAIはAI処理を端末で行うため、クラウドAIのようにタイムラグが生じることがなく、リアルタイムでの判断が可能です。そのため、端末制御、状況把握といった迅速さが求められる作業において重宝されています。

通信コストを削減できる

エッジAIは端末側で処理を行います。そして、学習に必要となるデータだけをクラウドへと送信していくため、余計な通信コストを削減することが可能です。

セキュリティを強固にできる

エッジAIは、推論(端末)と学習(クラウド)が異なる場所で行われるという特徴があります。そのため、情報漏洩のリスクが懸念されるデータに関しては、端末内に留めておくことが可能です。

エッジAI導入のデメリット

処理能力には限界がある

エッジAIは端末で処理を行うため、大規模なデータの処理は難しいというデメリットがあります。また、推論と学習が異なる場所で行われるという特徴もあるため、高度な処理には適していません。

運用のハードルが高い

「端末にAIを搭載する」というエッジAIの特性上、運用のハードルは決して低くありません。システムの設計や保守運用は難しくなるため、専門の知識を持つ担当者がいない企業にとってはハードルが高くなります。

エッジAIの選び方

現在は、さまざまな種類のエッジAIが存在しています。そのため、エッジAI製品という括りだけでは目的が幅広く、選択肢を絞っていくことも難しくなってしまいます。

そのため、活用事例を参考にしたり、専門家に相談したりしながら選んでいくのが一般的です。ここからは、エッジAIの活用シーンや選定ポイントなどをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

エッジAI活用シーン8選

まずは、エッジAIの活用シーンを8つご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

車のパーツの状態確認や自動運転

エッジAIの活躍が特に期待される利用シーンの代表として挙げられるのは、自動車の自動運転です。自動運転は、近い将来実現することが予想されていますが、この自動運転はエッジAIの「高速処理」があるからこそ実現できる技術だと言われています。

航空機の故障予測

航空機の中には、検知対象箇所にAIを搭載したセンサーを取り付けている機体もあります。センサーから得られるデータと過去の各種センサーデータを分析し、機体の故障予想を行うことができます。

製造業でのロボット活用

製造業においても、エッジAIは積極的に活用され始めています。その代表例とも言えるのが、産業用ロボットです。産業用ロボットにエッジAIを導入すれば、リアルタイムでの推論が可能になるため、より的確な情報把握によって制御を行えるようになるのです。

農業で収穫予測

一見AIとは関係性が薄いように思える農業分野においても、エッジAIは活用され始めています。その一例として挙げられるのが、エッジAIカメラによる収穫予測です。エッジAIを搭載したカメラを活用することによって、より確実な収穫予測を行ったり、気候のモニタリングや予測を行ったりすることが可能になるのです。

金融業界はATM操作の異常検知

金融業界でもエッジAIは活用され始めています。その一例として挙げられるのは、北洋銀行の一部店舗で実施された「エッジAIを活用したソリューションによる振り込め詐欺対策」です。

エッジAIを搭載したカメラによって、電話をかけながらATM操作を行う人を検知し、銀行職員へ通報するという仕組みにより、振り込め詐欺の予防に繋げていきます。また、このソリューションではカメラ映像を録画せずに分析するため、プライバシー情報漏洩のリスクが減少するというメリットもあるそうです。

ドローンの自動操縦

エッジAIは、ドローンでも活用されています。エッジコンピューティングを搭載することによって、より高度な自動操縦を実現しているのです。

エッジAIには、通信のタイムラグが少ないという特徴があるため、障害物を自動検知して避けたり、素早く状況を判断して写真撮影を行ったりすることができます。そのため、ドローンによって農作物のチェックを行ったり、イベント時のセキュリティ強化に繋げたりすることも可能なのです。

スマートフォンのデータ送信量を自動調整

多くの人に利用されているスマートフォンも、エッジAIの活用事例の一つといえるでしょう。たとえば、動画などの容量が大きなデータを扱う場合にインターネットに出す前の段階でデータを処理することによって、必要最小限のデータのみの送信に留めることが可能です。

人流解析で顧客管理

エッジAIは、日々多くの人が訪れる商業施設でも活用されています。商業施設では、エッジAIを活用して人流解析することで、人の流れや人数を把握しているのです。

どのような人の流れがあるか、どれくらいの人数が来店するのかを把握することができれば、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのヒントも得られるようになります。より安心して顧客が来店し、混雑を避けながらも楽しくショッピングを行える環境を整える上で、非常に重要な技術といえるでしょう。

エッジAI製品の選定ポイント

先ほどもご紹介したように、基本的にエッジAI製品は、活用事例を参考にしたり専門家に相談したりして選定していく場合が大半です。ただし、以下のようなポイントにも注意しながら選定を行うと、よりスムーズに進められるでしょう。

ハードウェアの稼働率・耐久性は高いか

エッジAIは、比較的高額なものが多く導入にコストがかかるため、資金の回収をできるだけ早期に行う必要があるでしょう。そのためには、短期間で多く稼働できるハードウェアを導入し、生産性をあげることが重要です。ハードウェアが故障すると大きな損失へつながるため、耐久性も考慮すると良いでしょう。

速度と精度のバランスは適切か

エッジAIの開発では、性能要件を満たすために「AIモデルの軽量化」が必要です。AIモデルを軽量化することで推論速度は向上しますが、その一方で精度は劣化します。

エッジAI事例集

以下のページでは、エッジAIの事例をまとめています。2023年のトレンドとなる最新のエッジAIについて詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

エッジAI事例集を見る

エッジAIカオスマップ

数ある「エッジAI」の中から、自社の課題や導入の目的にあった「エッジAI」を選び出すのは容易ではありません。そんな時に役立つのが、用途別にセグメントされたエッジAIカオスマップです。

エッジAIのセグメント別製品一覧

この便利なカオスマップとエッジAI ベンダーの一覧は、以下の「​​エッジAIカオスマップを無料でダウンロードする」ボタンより無料でダウンロードできます。

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エッジAI導入後の運用のポイント

エッジAIを運用する際のポイントは「精度の向上」です。ここでは、エッジAIの精度を向上させるための方法をご説明します。

導入後も学習を続ける

エッジAIを導入する際は、まず自社の課題と目的を明確にし、事例を参考にしたり専門家に相談したりして導入を進めていくのがおすすめです。ただし、エッジAIは導入がゴールになるわけではなく、運用時にも気をつけなくてはならないポイントが存在します。

たとえば、エッジAIを導入後、「精度がなかなか向上しない」「精度が下がってきた」という事態が起こるケースは決して珍しくありません。AIは、学習することで精度の維持・向上ができるため、導入後の学習が不可欠です。

また、エッジAIの端末側で学習を行おうとしても、端末に搭載されたAIの処理能力に限界があるため、端末での学習が困難な場合があります。そのような場合は、学習はクラウドで行い、端末で推論を行う形が取られています。

必要に応じて学習はクラウドで行う

学習の精度が低いデータはクラウドで再学習させることで、エッジAIの精度向上が目指せます。エッジAIの開発を行う際は、クラウドとの連携についても慎重に検討すると良いでしょう。

AIsmiley編集部

株式会社アイスマイリーが運営するAIポータルメディア「AIsmiley」は、AIの専門家によるコンテンツ配信とプロダクト紹介を行うWebメディアです。AI資格を保有した編集部がDX推進の事例や人工知能ソリューションの活用方法、ニュース、トレンド情報を発信しています。

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