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群馬県様 日本列島のほぼ中央に位置し、米麦栽培・養蚕・繊維工業などの伝統産業に加え、畜産・野菜栽培・機械工業が盛んで、県北西部は温泉や保養地で有名。利根川上流ダム群の豊かな水量は関東の電力・上水道の供給源となっている。県南東部は都市化が進み、首都圏整備法の都市開発区域に指定され、工業地域を形成している。 県の紋章の中心に描かれているのは「群」の古字で、周辺の三角は「上毛三山」といわれる赤城山・榛名山・妙義山を表している。人口は193万9110人(令和2年10月1日時点)。 |
| 導入の背景 | ・2023年度末までに「日本最先端クラスのデジタル県」の実現を目指す ・DX戦略課として県庁内の業務効率化を推進し、県民サービスの向上につなげたい ・県民を対象に実施したアンケート結果の入力作業の業務負担が大きかった |
| 導入の効果 | ・アンケート回答のデータ入力作業時間を約75%削減 ・当該業務に掛かる人員数も4人から3人に削減でき、他の業務に時間を有効活用 ・県庁内の業務効率化への意識が向上。様々な部署・業務への横展開の足がかりに |
2022年9月、群馬県庁様が業務効率化を目的に、次世代AI OCR「SmartRead」クラウド版を導入されました。
従来、自治体では情報セキュリティ対策の観点から、インターネットに接続することなくLGWAN(※)内で運用できるオンプレミス型のサービスを利用するのが一般的でしたが、なぜ群馬県様は他の自治体に先駆けてクラウド版AI OCRの導入に踏み切ったのか――。
※LGWAN(総合行政ネットワーク)
地方公共団体間や地方公共団体と政府機関間の通信を行うための行政専用ネットワーク。インターネットから分離されていることで高度なセキュリティが確保され、機密性の高い情報のやりとりが可能な一方、業務効率の低下が課題とされ、見直しが進められている。
クラウドサービス導入時の行政特有のハードルや具体的な効果、実運用で得た気づき、今後の展望などについて、デジタルトランスフォーメーション戦略課の奥田様、小池様と、SmartReadを実際に利用された環境森林部の齋藤様にお話をお聞きしました。
奥田様:群馬県は令和2年1月に、”年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会”の実現に向けて「新・群馬県総合計画」を策定しました。
その柱の一つとして大きく掲げているのがDXの推進です。2023年度末までに群馬県が「日本最先端クラスのデジタル県」となるべく、我々が所属するDX戦略課が中心となって、県全体の各政策分野のDX推進に取り組んでいます。
その中でも、私や小池が担当しているのが地域課題解決プロジェクトで、これはデジタル技術に精通している事業者と地域の課題を把握している行政が連携・協働することで、県内における地域課題の解決を目指す取り組みです。地域の課題だけでなく、県庁内の業務効率化による県民サービスの向上も重要なミッションで、SmartRead導入もそうした取り組みのひとつです。

左から順に
知事戦略部 デジタルトランスフォーメーション戦略課 始動係 主任 奥田 柳太郎様
知事戦略部 デジタルトランスフォーメーション戦略課 始動係 農政担当 小池 隼様
環境森林部 森林局森林保全課 緑化推進係 技師 齋藤 俊裕様
奥田様:インターネットでAI OCRサービスを調べて、SmartReadを含むいくつかのサービスがあることは把握していましたが、人材交流で民間企業から群馬県庁に出向している方に相談したところ、初心者にとっても使いやすく、認識精度が高いAI OCRサービスとしてSmartReadを薦めてもらいました。
もちろん他社の製品も検討しましたが、SmartReadはトライアル時の読み取り精度が高く、我々のニーズに十分応えていましたし、確かに初心者でも分かりやすいUIでした。さらに、契約にあたっても親身に相談に乗っていただいた点も大きかったですね。
アンケート実施時期はすでに決まっていたため、契約まで時間がなかったのですが、トライアルでの検証から契約に至るまで、柔軟かつ迅速にご対応いただけて大変助かりました。新しいことを始めるときは、予期しないことが色々と起こりがちなので、走り出すまではこまめにやりとりをしていきたいという気持ちがあったので、その点、コージェントラボさんにはよくご対応いただいて有り難かったです。
奥田様:行政では個人情報を含む書類を扱う業務が多くあるため、クラウドサービスを利用する際は様々な条件をクリアする必要があります。
SmartReadの導入の際にも、セキュリティや個人情報の管理、AIの学習に使用しないことなど、綿密に事前確認をしました。また、群馬県情報セキュリティポリシーに準拠したクラウドサービスであることも確認し、最終的には個人情報の取り扱いについて両者で覚書を締結できたので、安心して利用しています。
小池様:今年9月から庁内ネットワークを更新し、行政事務用パソコンから直接インターネットに接続できるようになりました。結果、SmartReadを利用しやすい環境が整いましたので、本サービスの活用を全庁に周知しました。
齋藤様:今回は、環境森林部が県民のみなさんを対象に実施したアンケート業務において、約2,200名分の回答入力にSmartReadを利用させてもらいました。
実は同じようなアンケートを平成30年にも実施して、当時は1,003名の方から回答が集まったのですが、自由回答欄のコメントも含め4人掛かりで対応しており、相当な業務負担だったそうです。さらに今回実施するタイミングで、新型コロナウイルスのワクチン接種などに人手をまわす必要があったので、入力業務を効率化する必要がありました。

群馬県庁の32階にある官民共創スペース「NETSUGEN」のオシャレなスペースでお話をお聞きしました
齋藤様:紙で届いたアンケート回答用紙をスキャナーでPDFに変換して、LGWAN系ネットワークからインターネット系ネットワークに当該ファイルを移行してからSmartReadで読み取りました。読み取り結果はExcelで取り出してグラフなどにして報告書を作成しています。
回答の多くをチェックボックス形式にしたので、そこの読み取り結果はざっと確認する程度で、自由回答欄のコメントや意見は課のメンバーで一緒に確認しました。
スキャンするのは少し手間でしたが、自分ですべて手入力するのと比べたら遥かにラクなので、許容できる範囲です。
齋藤様:やはり、SmartReadでの読み取りを前提としてアンケート様式を作ることがポイントだと思いました。
今回はスケジュールの関係で、アンケートの準備とOCRサービスの選定が同時進行だったので、自由記述よりもチェックボックスの方が読み取りやすいといった程度のアドバイスしか反映することができなかったのですが、スキャンする工程まで見越して、ホッチキス止めをやめて回答用紙を1枚に収めれば良かったとか、チェックボックスよりもマークシートのように塗りつぶしてもらう方がより精度が上がりそうだなとか。
こうした試行錯誤をノウハウとして蓄積していけば、今後もっと精度を高めていけそうだなと思いました。
奥田様:効果検証のために、SmartReadで読み込んだアンケート回答の一部を私自身が手入力してその時間を比較したところ、SmartReadを使うことで入力業務全体の作業時間が約4分の1に削減できることが分かりました。
今後は他の業務においてもこれを一つのメルクマールとして、手入力によるデータ化と比較して作業時間が4分の1程度に縮減できればベストだと考えています。
齋藤様:前回、同様のアンケートを実施したときは、課の4人で対応したそうなのですが、今回は3人で対応できました。2回目の実施ということで単純比較はできませんが、仕事内容は変わらないのに掛ける人手は明らかに減っているので、やはりこういうツールは有り難いなと思います。

奥田様:利用状況として、今の時点ではまだペイはできていないと思いますが、今後利用する課や業務を増やしていくことで費用対効果は上がっていくはずです。
ただ、我々は利益を追求しているわけではないので、データ入力のような単純作業を効率化して生まれた時間でより県民のためになることをしていきたい、という考え方なんですね。単にSmartReadの利用コスト以上の時間外勤務が削減されれば良い、という話でもないと思っています。
計算上ですが、今回SmartReadを使うことで150時間近くを削減できており、斎藤もその時間を使って、県民のみなさんのためになる様々な業務を進めることができたわけです。
奥田様:詳しい内容は差し控えますが、例えば県庁に届く手紙をデータ化したり、県庁にかかってきた電話の内容を手書きでメモしたもののデータ化などは、具体的なニーズとして挙がっています。
小池様:あとは許可申請系の業務ですね。住民票や登記簿などの添付書類が必要なケースも多いので、AI OCRだけでは完結できないケースもありますが、いずれにしろ申請書類の手入力作業が発生しているので、そこの効率化にSmartReadは使えると思っています。
また県庁内に限らず、群馬県内の市町村でもどんどんAI OCRを活用してほしいと考えています。”日本最先端クラスのデジタル県”を目指している以上、県庁だけでなく各市町村にも事例やノウハウを共有して、県全体で推進することが我々の任務の一つだと思っています。
奥田様:今回のSmartRead導入を県庁内に共有したところ、様々な課から問い合わせを受けており、各自が自らの業務を振り返って、効率化に向けて動き出すきっかけになっていると感じています。
一方で、関心はあるものの一歩を踏み出せない課もたくさんあることがわかり、最近は小池が各課を個別にまわってヒアリングしたり、サンプル帳票を使って実演して見せて、活用を促す工夫をしています。
恐らく「0→1」や「1→10」のフェーズが一番大変で、そこから100まではどんどん増えていくのではと予想しています。斎藤のように「SmartReadを使って良かった!」という人を地道に増やしていくことが大事なのかなと思います。
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