音声認識技術で仕分けのミス率33万分の1に大幅減

導入した企業の事業内容の紹介

1948年創業の、洋菓子の製造・販売および喫茶店を運営する企業で、首都圏を中心に全国400店舗を展開しています。関東地区に３つの工場を持ち安全で高品質の商品を届けられるよう独自の配送体制を構築し、配送・物流システムの管理にも力を入れています。

業務上の課題や目的

従来、タッチパネル形式のハンディーターミナルを使用していましたが、業務効率化を図るため音声認識機能を使った仕分けシステムを導入することにしました。2010年にAmiVoiceを活用した「物流センターでの音声認識技術を利用した仕分システム」を導入し、2017年からはさらなる業務効率化を目的に銀座コージーコーナーの情報システム部門、物流センターと仕様検討を進め、Android端末に最新のディープラーニング（DNN）対応AI音声認識エンジンを搭載した仕分システムがリニューアル導入しました。

製品・サービスを導入した効果

音声認識を活用することで、ハンズフリー・アイズフリーを実現し、従来使用していたハンディーターミナルのタッチパネル形式と比較し、1時間あたりの作業効率20%増加、ミス率は84%減の12万5千分の1と高い導入効果を発揮。リニューアル導入では、音声認識開発キット「AmiVoice SDK for Android」を導入。端末のスペック上昇によるレスポンス速度の向上と、ディープラーニング技術の実装による音声認識精度の向上により、リニューアル前と比較し、作業効率20%増加、ミス率は62%減で33万分の1まで低下しました。さらに、使用端末に接続するマイクも無線タイプにリニューアルを行い、有線マイクの頃に発生していた接続部分の故障リスクを大幅に軽減することができました。

本システムを導入することにより、「合成音声で商品の仕分を指示」、「発話（声）で確認」と音声認識・音声合成で仕分作業を行うことにより、商品から視線を外さずに行き先を確認できるようになり、納品精度の向上を実現しました。また、両手が自由になることで、商品をより丁寧に取り扱うことができるようにもなりました。