【Vol.3】巨大な”AI/IoTの計算エンジン”を北陸から。デジタル社会の未来を見据えたハイレゾの挑戦とは。
2022.06.10
株式会社ハイレゾ
・GPUを用いた専用のデータセンターでAI/IoT向け計算インフラを提供
・北陸から世界へ「日本の計算インフラ」整備の挑戦
・電気のように、どこでも利用できる計算インフラの実現を
Innovation LAB パートナー企業インタビュー【Vol.3】は、AIやIoTの普及で私たちの生活がより便利なものになっている一方で、日々発生する膨大な量のビッグデータはどこで、どのように処理されているのかについて迫ります。この見落とされがちな問題に取り組むために、AI/IoT向けの計算インフラを提供しているのがハイレゾです。大量のデータを高速に計算処理することができる「GPU」という装置を用いた専用設備・システムを国内最大規模で展開しており、そのインフラを利用している企業にとってはまさに、AI/IoTサービスの開発、提供に欠かせない“原動力”と言えるでしょう。第3回目のインタビューは、株式会社ハイレゾの創業者兼代表取締役である志倉 喜幸氏にお話を伺いました。
グラフィック・AI開発に役立つGPUデータセンター事業へ
NTTPC
学生起業家でいらしたそうですが、これまでどのような事業をなさってきたのですか?
志倉
もともと大学の情報科学科のプログラミングが得意なメンバーが集まって、アルバイト感覚で始めたのがきっかけでした。当時はiモード・iアプリが流行っていました。普通のJavaですけど特殊仕様があって、企業からプログラミングを受託すると単価が高かったのです。ライブドアの堀江さんの影響もあって、起業ブームに乗りました。その後、スマホ開発やソーシャルゲーム開発を手がけていくうちに、グラフィック開発が主力事業になりました。そこで、ハイスペックなグラフィック処理マシンが必要になったので、GPUサーバーを多く扱うようになったんですよ。
NTTPC
GPUデータセンター事業には、どのようなきっかけで参入されたのですか?
志倉
ソーシャルゲームの1タイトルが、100億とか200億とか大規模開発に移行しだした時期で、我々をはじめ受託開発の会社は、利益率を下げないと仕事を受注できないという厳しい状況におかれていました。一方、外部のゲーム開発会社さんから「GPUサーバーを貸してほしい」と頼まれるケースはどんどん増えていきました。であれば、GPUサーバーの貸し出しを主力事業にしようと。当初は10台もない状況だったので、自社のサーバールームで始めました。年々、100台、200台…と数が増えていき、3〜4年前には本格的に大きな施設を埼玉・新座に作り、規模を拡大してきました。ところが、もっと大規模な施設が必要になってきたので、「日本で1番いい立地」にこだわり、結果として石川県に現在のGPUデータセンターを作ったのです。
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