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【Vol.4】熟練工の匠の技を多くの人に届ける。誰もが使いやすいAI検査ソフトを手掛ける「Roxy」の思いとは。

2022.06.10

株式会社Roxy

このインタビューの要点

・AIの眼が正確・迅速に品質検査する製造業向けソフトウェアを開発
・工場の現場で働く人が恩恵を受けられる「簡単で・精度が良く・使いやすい価格」を実現
・見える、触れる、育てる「子どもでも簡単に使える楽しいAI」を目指す

Innovation LAB パートナー企業インタビュー【Vol.4】は、AIの感じ方を可視化し、AIに不慣れな人でも使いやすい品質検査ソフトウェア「Roxy AI」を提供する株式会社Roxy。不良品の検出はもちろん、異物検出や残留物のチェックなど、これまで熟練の職人の勘と経験に頼っていた検査をAIの眼が正確・迅速に判定します。検査員の新しい働き方を創出し、日本の製造業や一次産業を守るための試みについて、株式会社Roxy 代表取締役社長 石黒貴之氏にお話を伺いました。

工場で働く5人に1人は検査員 製造業の効率化のためにAI品質検査が果たす役割とは

NTTPC
本日はお時間を頂戴しありがとうございます。Roxyはどのような会社か教えて下さい。

石黒
一言でいうと、AIを活用した検査製品を作って販売している会社です。製造業の生産性向上や効率化に最適なソリューションを届けるために、製品や技術を開発しています。

NTTPC
石黒社長はかつて大企業で勤務されていたとのこと。脱サラして名古屋で起業された背景や思いなどをお聞かせください。

石黒
技術が急速に進歩している中で、大企業の中にいると1つの製品を作るにも1〜2年かかってしまい、やりたいことがあってもやれないジレンマがありました。技術革新のスピードに追随するため、自分で会社を立ち上げて、スピード感をもって事業を行いたいと思い決断しました。実は私の叔父が小さな町工場を経営していたため、小さい頃から製造業の現場を見てきました。起業にあたり、現場で働く人々の負担を軽減したいという思いが強くありました。特に日本の自動車業界は世界でもトップクラスの品質を求められ、0.1mmの汚れも許されない厳しい世界です。まずは自動車業界の品質検査業務に認められる技術を開発・展開しようと考え、自動車関連工場がひしめく名古屋での創業に至りました。

NTTPC
品質検査にAIを活用することをお考えになった背景はどのようなものでしたか?

石黒
日本の国際競争力が落ちている原因の1つは、品質向上への要望が強すぎるがゆえに、作業の効率性が落ちている点ではないかと考えています。国際競争力を上げるためにも、検査の効率化にチャレンジできたらと思いました。実際に品質検査にかける工数は膨大で、工場の従業員の5人に1人は検査員といわれています。日本全体でみると、なんと140万人もの検査員がいるという話もあります。実際、1つの部屋に数十人の検査員が集まり、労働集約的な検査を行っているような製造現場がたくさんあります。昨今は新型コロナの流行もあり、「密」対策が強く求められるようになりました。「密」を避け感染リスクを低減するためにも、人の代わりにAIが検査を行うことが解決策の1つになるのではと考えています。

※これより先は外部のウェブサイトに移動します

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