【Vol.7】膨大なデータとノウハウを基にスタートアップが新たな価値を共創するSupership。既存の枠にとらわれない発想がイノベーションへとつながる。
2022.06.17
Supership株式会社
・スタートアップならではの技術力スピードとKDDIの経営資源を活かした多様なソリューションを展開
・KDDIの「Syn.」構想を礎に、自社のデータ活用技術と他社技術と掛け合わせた取り組みを進める
・教育分野などでの社会貢献活動にも注力し、『手触り感のある未来』の実現を目指す
大企業の経営資源とスタートアップの技術力・スピードを掛け合わせ、飛躍的な成長を図る“ハイブリッドスタートアップ”を掲げるSupershipグループ。Supershipはその中核企業としてKDDIの経営資源を活かしながら、スタートアップならではの高度な技術力と柔軟性、機動力で、多様なソリューションを生み出しています。新価値の創造とともにデジタルの力で目指すSDGsについて、Supership株式会社代表取締役副社長COO 稲葉真吾氏に話を伺いました。
Supershipグループ誕生の経緯とは
NTTPC
グループ誕生の経緯を教えてくださればと思います。
稲葉
かつてKDDIが立ち上げたプロジェクト「Syn.(シンドット)」構想が誕生のきっかけです。Syn.構想はスマートフォンの価値を倍増させる計画で、それぞれのサービス、アプリがゆるくつながり合う“中心のないポータル”の提供を目指して2014年にスタートしました。Syn.構想自体は2018年に終了しましたが、このプロジェクトがSupershipグループの礎です。Supership自体は2015年の11月にスタートアップ3社の合併により発足し、その後もM&Aも含めて業容を拡大しながら現在に至っている状況です。
NTTPC
面白いのは“ハイブリッドスタートアップ”という造語。Supershipホールディングスの親会社にあたるKDDIという大企業の経営資源をスタートアップ集団がそれぞれの技術・スピードを掛け合わせて、より大きな価値を生み出すという考え方が興味深い。どうしてそのような形で進めることになったのでしょうか?
稲葉
我々のグループに集結したスタートアップの強みをKDDIが持つ膨大なデータや経営力を活かして最大化する。わかりやすい例で言えば「ScaleOut DSP(Demand Side Platform)」ですね。ScaleOutは2015年11月に合併によりSupershipとなったスタートアップの1社。DSPとはインターネット広告の配信効果を最大限に高める広告主向けの広告配信ツールです。このツールとKDDIの持っている膨大なデータを掛け合わせることで興味・関心のあるユーザーを絞った広告配信を行うなど、広告の運用を効率化し、効果を高めることができます。
NTTPC
Supershipのホームページ見ると、会社のアイデンティティを分かりやすい言葉で丁寧に説明されていますね。それはどのような目的をもって策定されたのですか?
稲葉
買収後の統合プロセスの中で、何を目的としたM&Aだったのか。意気投合してM&Aするとはいえやっぱりお互いに見ているものは断片的になりがちですよね。Supershipグループは10社による『共創体』。全グループ従業員が500人を超えた今、改めてなぜ皆が集まったのかを明文化しようと考えました。全員の気持ちを1つにできる共通言語を策定するため、マネジメント層で長い時間をかけて議論しながら一つ一つ丁寧に作っていった経緯がありますね。
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