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【Vol.19】テクノロジーの変革はオモチャからやってくる。ディープラーニングで学ぶAIラジコンカーが未来を変える

2022.07.15

株式会社FaBo

このインタビューの要点

・プログラミング不要・ディープラーニングで自律走行を可能にしたラジコンを開発
・大切なのは「好奇心」と「実際にやってみる」こと。体験こそがイノベーションの源泉となる
・若い頃からAIに触れ、AIで遊び、作る喜びや楽しさを通して技術革新の大波に乗って欲しい

プログラミングはもう必要ない⁉ 人工知能の可能性を拡げるディープラーニングに注目が集まっている。最新技術を“オモチャ”で学ぶ、AI(人工知能)RCカーキットの制作・販売を手掛けるAI x IoT企業『FaBo』が新たなテクノロジーを身近な存在に変える。RCカーの自律走行から見えるAIと人間との未来の関係性や可能性などについて代表の佐々木陽さんにお話を伺いました。

ノーコードで動くAIラジコンカー。ディープラーニングがAIの世界を変える

NTTPC
プログラミング不要で動くAI RCカーがあると聞きました。本当ですか?

佐々木
はい、本当です。FaBoが販売するAI RCカーは、ディープラーニング(深層学習)を元に自律走行を可能にしています。ディープラーニングと聞いても、なかなかイメージできませんよね。簡単に言えば、「こうやって動くんだよ」と人が教師役となって教えた走行履歴を元に、AIが学習し、その結果でRCカーが自律走行できるようになるということです。

具体的に「Donkey Car」を例に自律走行までの流れを紹介します。まずは組み立て、この作業はどのRCカーでも同じように作る楽しみがあります。普通のRCカーと違うのは、車体にカメラとRaspberryPiと呼ばれる小さなコンピューターを搭載する点です。

まずは、人間がコントローラーを操作して、コース上のRCカーを走らせます。RCカーは走りながら搭載したカメラでコースの画像を捉え、その画像とその時の人間の操作情報を紐づけます。わかりやすく言えば「この右カーブの時は、このスピード、この角度でハンドルを切った」というようなデータを集めていくわけです。コースを何周か回ることでデータが蓄積され、自動で保存されていきます。

保存したデータを、Googleが開発しオープンソースで公開している機械学習向けのプラットフォーム「Tensorflow」を使って、ディープラーニングで学習します。学習した結果を再びラジコンに戻して起動します。AIラジコンは、カメラで捉えた画像からハンドルの角度や、スピードをコントロールして自律運転を始めます。たくさんの優秀なデータが集まれば集まるほど、AIラジコンの精度は高くなっていきます。これがRCカーをプログラミングで動かすのではなく、ディープラーニングで動かすという発想です。

※これより先は外部のウェブサイトに移動します

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