【Vol.1】”ゼロ”からAIをつくる-。 国内でも数少ないプロフェッショナル集団「Archaic」の戦略。
2022.06.10
株式会社Archaic
・外部資本に頼らず、ソリューション開発に特化した組織体制でAIシステムを受託開発
・アルゴリズム理論からハードウェア開発までできるプロフェッショナル集団
・自社の特許をコアに、AI同士が協調的に動くようなものを作り上げたい
Innovation LAB パートナー企業インタビュー【Vol.1】は、メンバーの約半数が海外人材やPh.D保持者で構成され、フルスクラッチAI開発を強みとするArchaic。フルスクラッチならAIとその他の技術を組み合わせたり、さまざまな領域に導入することができます。フルスクラッチ開発を可能にするArchaicの突出した人材はどのようして集まったのか、またArchaicが予想する未来を担うAIとはどのような姿か。クリエイティブな発想をベースにAI事業を牽引する、株式会社Archaic 代表取締役 横山 淳氏に伺います。
自己資本でエンジニアが自由にスキルを伸ばせる環境を確保
NTTPC
Archaicは、どのような事業をされている会社でしょうか?
横山
事業のベースはソリューションの開発です。具体的には、建設業者さん、電子機器メーカーさん、商社さん、独立行政法人さん、医療関係の方々など、多岐にわたる領域のAIシステムを受託開発しています。画像解析、自然言語解析、自動検知やデータサイエンス系などにも幅広く対応しており、技術的に制限を設けていません。受託中心ではあるもの、創造的な仕事も大切にしています。自社AIサービスを開発したりクライアント企業様と共同でAI技術の知的財産化に取り組んだりしています。自社開発では「ソーシャルディスタンスAI」、基盤系の「AI Sensing Maker」とか。姿勢認識や顔検出などAI画像解析技術を利用した、ヒューマントラッキング系の開発をしています。
弊社は4期目ですが、すでに数億円レベルのプロジェクトも成功させていて業績的には順調です。その理由は、ソリューション開発に特化した組織体制にあります。会社の規模は小さいですが、元大学教授であったり、AIベンチャー出身のAIエンジニアであったり、欧州原子核研究機構(CERN)で働いていたエンジニアなどのエッジの効いた人材と、IBMさんやアクセンチュアさんなど大手のITベンダー出身でマネジメントに長けている人材が集まってきていまして、先進的かつ大きなプロジェクトにも対応できるロバストな体制になっています。
NTTPC
横山さんが旗揚げされたArchaicさんは、国際色豊かなメンバーの集まりですね。そういったメンバーを集めるにあたって、大事にしている思いはありますか?
横山
募集のためにローテクのネット掲示板に、熱く「AIベンチャーを立ち上げる」と書き込んだ以外、特殊なことは何もしていません。たまたまその書き込みを見た創業メンバーが応募してくれました。エンジニアが求めているのは年収や待遇よりも、自分のスキルを伸ばせる環境です。自分より優秀な人がたくさん働いている環境に行きたいと。幸いにも、創業時に集まった優秀な人たちが、磁石のような役割を果たしていると考えています。弊社の大きな特徴として、外部から資本を入れていません。そのため、自分たちで稼いだお金は好きなように投資できるのです。例えば、次世代のAIシステムやサービスの開発・研究や給料も含めてですね。スキルを自由に伸ばす環境が整っているので、柔軟な発想でクリエイティブな世界を作りたい人たちが来てくれていると感じています。やはり、外部の人たちとうまく連携するためのスキーム作りが大切ですね。自己資本で回すためには、エンジニア以外の方たちの協力が必要ですから。クライアントとのミートポイントづくりなど、営業を手伝ってくれている方たちの働きは大きいですね。
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